「暮らしの窓とは」
マンションのライフスタイルを彩る
様々な情報をお届けします。
マンションでステキな暮らしを楽しむ住人十色
「隣接する公園の緑を見てこの家に決めました」とおっしゃる、
ライフスタイリストの北條久美子さん。
特徴的な土間をご夫婦のワークスペースにしたお住まいで、
日々を健やかに過ごすためのお話などを伺いました。
透明ガラスの玄関ドアを開けると、広々とした土間が広がるユニークな空間にお住まいなのは、ライフスタイリストの北條久美子さん。
「ここに引っ越ししてきたのは2年前。その際、内見はできなかったんですけど目の前の公園の緑を見て即決しました。実際にこの部屋を見たときは『この土間はどうやって使ったらいいの』って思いましたが、空間デザイナーの夫のアイデアで快適なワークスペースになりました」
土間の壁一面に設えてある本棚についても、
「カテゴリーごとに分類して、あっという間に並べてくれてたおかげで使いやすく、読みたい本もすぐに見つかります」
本棚にはグリーンが所々に置かれ、空間を心地よく演出。
「観葉植物は全部で40種類くらいあって、管理というかお世話は私の担当です。水やりも品種によって違うので、一仕事ではありますけれど、私にとってはマインドフルネスになっています」
ライフスタイリストとしてご活躍の北條さんは、マインドフルネストレーナーの資格もお持ちです。
「もともとはウエディングの司会をしていました。人前で話をすることが好きだったので何かもっとできることはないかと新聞の求人欄を見ていたときに『研修インストラクター募集』っていう文字が目に飛び込んできて、直感的に『これだ!』と思い、それからビジネスマナー講師になりました。そうしているうちに、企業に対して研修をするには、組織のことを知っておくべきだと考え、エイベックスに入社したんです」
国際戦略室を経て人事へ異動し、丸3年勤めたのだそう。
「夢中で働きすぎてしまって体調をくずしまして……。退社後はフリーランスとして人材育成セミナーなどを行っています。それに加えて、自分らしく生きることの大切さに気づき、自分自身や今を大切にするマインドフルネスのトレーナーやスゴレッチ(スゴいストレッチの略)というストレッチトレーナーなどの資格を取得し、ライフスタイリストとして活動するようになりました」
①ご夫婦ともに一番のお気に入りの場所はリビング。「中でも特にソファが気に入っています。アルフレックスで購入したんですけれど、二人ともアルフレックスが好きなので少しずつ集めています」
②玄関入ってすぐの照明も前の家から使っているお気に入り。土間スペースをやわらかく照らします。「土間の窓は北側なので一日中落ち着いた明るさ。ワークスペースにぴったりです」と北條さん。
③ワークスペースにもたくさんの観葉植物が飾られています。どこにいても、どこを向いてもグリーンが目に入り、その置き方やバランスのセンスも絶妙です。
複数の資格をお持ちですが、何をするときも根底にある思いは、
「目の前にいる人だけでなく、その方の向こう側にいる人たちのことも笑顔にできたらいいな、ということです。これは仕事上だけでなく、プライベートで会う友人・知人に対しても心がけていることなんですけどね」
明るく、笑顔も素敵な北條さんですが、落ち込むこともあるのでしょうか。
「もちろんありますけれど、気持ちや思考を整理して心身をリフレッシュさせるための研修やセミナーを行っていますので、切り替える術はわかっています。ただ、独立してまもない頃の東日本大震災の直後は社会全体も暗かったですし、私自身も『仕事が無くなったらどうしよう』と正直不安になりました。でも、仕事が無くなるかも、と考えている人に対して仕事を依頼したい人はいないんじゃないか、という考えに至り、もし仕事が無くなっても新しいことをやっていけばいいだけのこと、と気持ちを切り替えたんです。そのおかげか、それからはさまざまなオファーをいただくようになりました」
コロナ禍による影響については、
「行動範囲が狭まって、家で過ごす時間が増えると同時に、からだが凝り固まってしまう方も多く、スゴレッチのインストラクターを始めました。マインドフルネスのセミナーも参加希望者が増えていますね。マインドフルネスは、呼吸を整えて瞑想をします。過去を悔やんだり、未来を憂いたりするのではなく、今現在の『ここ』にフォーカスするんです。そうやって脳をトレーニングして今を大切にしましょうということが基本にあります。ライフデザインは、未来について語ったりしながら思考や気持ちを整えていきます。研修、セミナー、講習、ワークショップ、いろいろ行っていますが、始める前よりも終えて帰るときの(参加者の)表情が明るく変化していると『やってよかった』と私自身もうれしくなります」
まわりの人も自分自身も笑顔に、という前向きなマインドは空間をも心地よく感じさせてくれるものだと気づかせてくれる素敵なお住まいでした。
MANSION DATA
間取り:1LDK+土間
専有面積:59㎡
築年数:17年
再開発により住みやすい環境に進化しながら、昔ながらの懐かしさや親近感も併せ持つエリア。駅前には大型商業施設とアーケード商店街もあり、散策感覚で買い物が楽しめます。治安もよく、ファミリー層にも人気の住宅街です。
PROFILE
ライフスタイリスト
北條久美子さん(ほうじょう くみこ)
ウェディング司会・研修講師を経て、エイベックス(株)にて教育担当に。2010年にキャリアカウンセラー・研修講師として独立。企業や大学でビジネスマナーやコミュニケーション、キャリアのセミナーを行う。現在はライフデザインなどのワークショップも主催。著書に『ビジネスマナーの解剖図鑑』『社会人1年生大全』他多数。
https://www.k-hojo.net/
白を基調にした清潔感あふれる洗面とトイレ。コーナーに飾られているのは「友達がくれたミモザのドライフラワーです」
「この家に引っ越ししてから来客が増えました」とおっしゃり、「アイランドキッチンなのでおしゃべりしながらお料理できるところも気に入っています」とも。
仕切りを取り払った寝室は「朝日がたっぷり入ります。毎朝、公園からラジオ体操の音が聞こえてくるんです。この家にはベランダがないんですけど、公園を庭感覚で眺めています」
土間スペースの一面に設えられた本棚。だんなさまがカテゴリー分けをしたそうです。置いてある小物は旅先で購入した思い出の品や友人から贈られたもの、そして北條さんがアレンジした観葉植物たち。
リビングに置かれたチェストはパシフィックファニチャーのもの。ピカソのアートやグリーンとのバランスにもセンスが感じられます。
広々とした土間には自転車やサーフィンアイテムも置かれています。ご夫婦でよく海にも行くとおっしゃり「サーフィン歴は私は4年くらいですけど、夫は高校生の頃からやっています。二人とも海が好きなので『いつか海の近くにみんなで集えてくつろげる場所を作りたいね』とよく話しているんです」
2010年にキャリアカウンセラー・研修講師として独立後、全国の企業や大学などで年間約2,500人へビジネスマナーやコミュニケーション、キャリアの研修・セミナーを行っていた北條さん。資格は、心理カウンセラー/コーチ/睡眠指導者/マインドフルネストレーナー/スゴレッチトレーナー/サウナ・スパ健康アドバイザー/日本フライドポテト協会アンバサダーと多岐に渡ります。思いついたアイデアはもちろん、心のもやもやなども「とにかくノートに書くと整理されます」。「自分らしく笑っている人を増やす」ことをミッションに、ライフスタイルを豊かにすることを自らも目指し、それを広める場作りに力を入れています。ちなみにワークスペースのデスクは、だんなさまのアイデアで天板がホワイトボードになっていてテーブルのどこにでもメモなど書いては消せるという便利さです。
MANSION DATA
間取り:1LDK+土間
専有面積:59㎡
築年数:17年
再開発により住みやすい環境に進化しながら、昔ながらの懐かしさや親近感も併せ持つエリア。駅前には大型商業施設とアーケード商店街もあり、散策感覚で買い物が楽しめます。治安もよく、ファミリー層にも人気の住宅街です。
PROFILE
ライフスタイリスト
北條久美子さん
(ほうじょう くみこ)
ウェディング司会・研修講師を経て、エイベックス(株)にて教育担当に。2010年にキャリアカウンセラー・研修講師として独立。企業や大学でビジネスマナーやコミュニケーション、キャリアのセミナーを行う。現在はライフデザインなどのワークショップも主催。著書に『ビジネスマナーの解剖図鑑』『社会人1年生大全』他多数。
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