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マンションでステキな暮らしを楽しむ住人十色

日本一周の旅をして見つけた
心のふるさとと夫婦二人の快適ライフ。

女優業からの転身を決意したきっかけで47都道府県をめぐる旅へ出た水木彩也子さん。島根への移住を経て現在は神奈川を拠点にさまざまな地域のよさを伝えるべく活動中。そんな水木さんに日々の暮らしやお仕事についての思いなどを伺いました。

もっとたくさんのものを見たい。
その気持ちが日本一周の原動力に。

今回お訪ねしたのは水木彩也子さんのお住まい。水木さんのお仕事は多岐にわたっていて、イベントの企画・出演、ラジオパーソナリティー、モデル業など。
「3歳の頃だったかテレビでミュージカルを見ていたとき母に『このお姉さんみたいなお仕事がしたい』というようなことを言ったらしく、それで母が『だとしたら女優さんかしらね』って。それから数年後に劇団に所属して子役デビューしました。おばあちゃんになっても役者をやっているんだろうな、演劇の世界が私の居場所なんだろうな、と思っていたのですが、あるときふと役者を辞めた自分を思い浮かべてしまったんです。中途半端な気持ちで続けられる仕事ではないですし、考えた末に辞める決意をしました。それで、まずは日本一周の旅に出ることにしたんです」

47都道府県の旅に出た水木さん。その行動力に驚かされます。
「私自身何にも知らないな、もっと自分の目でたくさんのものを見たい、見なきゃっていう気持ちが原動力でした。どうせなら日本一周、全部行ってみようと思いまして」

島根で暮らすことを決めてから、
約半年でレギュラー番組が3本に。

全国を旅した水木さんは、島根に特別な魅力を感じたそうで、
「島根にいる自分が一番しっくり感じられたんです。美しい風景や、その土地ならではのおいしい食べ物は、変な言い方ですが、日本中にいくらでもあることがわかりました。そんな中、島根にひかれたのは自分の中に波を感じるかどうか。感覚的なことなので言葉にするのが難しいのですが、しっくりくる感じで。そのときは、決まった仕事があるわけでもないし、神奈川に戻る必要もなかったのでしばらく島根に住むことにしたんです。具体的には旅で出会った方がゲストハウスを経営していたので、住み込みで働き始めました。そうしたら『おもしろい人が来た』ってちょっとしたウワサみたいになったようで、いろいろな方が入れ代わり立ち代わり訪ねてくださって……。それで『ラジオ局の方を紹介するよ』っていうことにもなり、エフエム山陰で冠番組を持つことになって、さらに山陰のテレビ局でレギュラーも決まったんです。人前に出る仕事はしないつもりでいたのですが、気づいたら島根に住み始めて約半年でレギュラー番組が3本になっていました」

①リビングダイニングのソファ反対側は白を基調にすっきりと。大きな観葉植物ウンベラータはだんなさまのご両親から贈られた結婚祝い。花言葉は夫婦愛という、心のこもったプレゼント。
②色がきれいな陶器は、島根県「出西窯」のもの。「出西ブルーと呼ばれているくらいこの青は人気が高いんです。器も湯飲みも普段使いできるところも気に入っています」
③テレビの上に飾られた唐辛子のタペストリーは水木さんによる手作り。島根県では唐辛子は、迎春飾りや魔除けとして使われることもあるそうです。
④高い位置にある飾りスペースには、自転車やカピバラのフィギュア、水木さんが撮影した写真などが置かれています。「二人が好きなものをミックスして飾っています」

コロナ禍と結婚のタイミングが重なり、
神奈川に住むことを決意。

お話をうかがっていると、居場所や居心地というワードがキーになっていることに気がつきます。
「居心地は私にとって一つのテーマといえるかもしれません。なんとなく居心地が悪いな、と思いながら暮らしている方って意外と多い気がするんです。そういう方が、居心地のいい場所を見つけるお手伝いができたらいいなと思っています。まずは『旅に出てみませんか』という提案をしつつ、全国のいろいろな場所から『こっちこっち』って手を振っているような、そういうことがしたいんです」

島根で2年暮らしたのち、コロナ禍と結婚のタイミングが重なり、神奈川と島根を行き来することにおいて、通常とは違う心配ごとが増えてしまったそうです。さらにだんなさまの転職も相まって現在のお住まいに落ち着いたのだとか。
「島根を離れるのはつらい決断でしたけど、今もいつでも島根を思っていますし、心のふるさとです。仕事も含めて訪れる機会は多いので、これからも変わらず島根のよさをたくさんの方に伝えていきたいと思っています」

今のお住まいについては、
「この家は、夫の仕事の都合で決めましたけれど、住み心地はとてもいいです。私は基本一人でいることに不自由を感じないタイプなんですけど、今はこの家で、夫婦二人にとっての居心地のよさを大切にしています」

“作業部屋”で、夫婦それぞれが
好きなことをして楽しんでいます。

リビングの隣にはお二人のワークスペースがあります。
「私たちは“作業部屋”って呼んでます。夫はリモートワークしたり、休みの日は自転車を組み立てたり、アウトドアグッズ、たとえばバックパックなどを手作りしています。なので置いてあるミシンは夫のものなんです。私はラジオの収録や、イベントの企画書を作ったりしていますね」

自分の心の声を聞くことも大切だとおっしゃる水木さん。
「コロナ禍を経て人と集うことの楽しさを取り戻している方も多いと思いますが、たくさんの人がいると、その分たくさんの声も聞こえてきます。もっと自分が何をしたいか、どこへ行きたいか、そういうことに耳を傾けてもいいのではないでしょうか」

ご自身にとっての居心地のよさを探しながら47都道府県を旅した水木さんがたどり着いた心のふるさとと夫婦二人暮らし。シンプルな感覚を大切にする先にこそ心身ともにリラックスできる空間が生まれるのだと気づかせてくれる素敵なお住まいでした。

MANSION DATA

間取り:2LDK
専有面積:65㎡
築年数:30年
都心部へのアクセスもよく、ベッドタウンとしても人気の高いエリアに建つマンション。最寄り駅付近には商業施設も多く、また自然環境にも恵まれています。
山が好きな水木さんご夫妻にとっては「数駅先に登山道行きのバスがあり、それもうれしい点」だそう。

PROFILE

ラジオパーソナリティー/心のふるさとキュレーター

水木彩也子さん(みずき さやこ)

幼い頃から役者として活動し、25歳で引退。日本一周の旅に出る。
途中「自分の心地よい場所で暮らしたい」との想いから心のふるさとである島根県へ移住。現在は神奈川県を拠点に
ラジオパーソナリティーやリポーター、モデル、イベント企画、執筆等をして「心のふるさと」と「あなた」を繋ぐべく多拠点で活動中。
HP:https://mizuki-sayako.themedia.jp
Instagram:https://www.instagram.com/sayako.07

リビング隣の“作業スペース”。中央にはお二人のカメラがケースにしまわれています。自転車はだんなさまの趣味。「夫が塗装して組み立てた自転車を誕生日プレゼントにもらいました」

「平日は私、週末は夫がお料理の担当です。夫のレパートリーでお気に入りメニューは生姜チャーハン。義母のレシピなんですけど、すごくおいしいんです」

デスク右側はだんなさまのスペース。「ミシンは夫のもので、バックパックも自分で手作りしています。左側は私のスペースで、ラジオ収録もここで行なっています」

写真左は、だんなさまお手製のバックパック。右側の本棚は、1 段目には番組ゲストからもらった CD など、2 段目には主にだんなさまのデザイン関係の本、3 段目には旅に関する本が並んでいます。

お気に入りのものを季節に合わせて飾っているリビングのコーナー。パチパチと木が燃える音がするキャンドルや、手ぬぐいの端切れを額装したものなど。右下の絵は「義父が描いたカフェの一角の絵なんですけど、味わいがあって気に入っています」

キッチンカウンターの隅に置かれたミルクピッチャーは「テレビの仕事でカナダに行ったときに番組スタッフからいただいたものなんです」

zoom - up

「皆さんにとっての心のふるさとを見つけるお手伝いができればいいな、という気持ちで『心のふるさとキュレーター』としての活動も行っています。島根に限らず日本のいいところを発信していきたいですね」と話す水木さん。日本一周に関するトークショーも数多く行なっています。毎週土曜日の朝に放送されているラジオ番組では選曲も担当。「土曜日の朝なので、とにかく一日気持ちよく過ごしてもらえるような選曲を心がけています」。ゲストと話すときには「台本にとらわれすぎず、ゲストの呼吸を感じながら、話していただくタイミングや流れを大切にしています」とも。デスク横には、島根の風景をイメージしてご自身で作られたウィービングのタペストリーや写真、ポストカードなどが飾られています。

MANSION DATA

間取り:2LDK
専有面積:65㎡
築年数:30年
都心部へのアクセスもよく、ベッドタウンとしても人気の高いエリアに建つマンション。最寄り駅付近には商業施設も多く、また自然環境にも恵まれています。
山が好きな水木さんご夫妻にとっては「数駅先に登山道行きのバスがあり、それもうれしい点」だそう。

PROFILE

ラジオパーソナリティー/心のふるさとキュレーター

水木彩也子さん
(みずき さやこ)

幼い頃から役者として活動し、25歳で引退。日本一周の旅に出る。
途中「自分の心地よい場所で暮らしたい」との想いから心のふるさとである島根県へ移住。現在は神奈川県を拠点にラジオパーソナリティーやリポーター、モデル、イベント企画、執筆等をして「心のふるさと」と「あなた」を繋ぐべく多拠点で活動中。
HP:https://mizuki-sayako.themedia.jp
Instagram:https://www.instagram.com/sayako.07