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暮らしの窓 WEB

「暮らしの窓とは」

マンションのライフスタイルを彩る
様々な情報をお届けします。

マンションでステキな暮らしを楽しむ住人十色

色や光で空間をゾーニング。
理想がそのままカタチになった
スタイリッシュライフ。

食空間プロデューサーとして活動なさっている園山朝子さん。2年前に、広さ約300㎡のスペースをレッスンを行うためのサロンとご自宅にフルリノベーション。広々と明るいお部屋を拝見しながら、空間づくりやお仕事についてのお話を伺いました。

2戸だったフロアをまるごとスケルトンに。
サロン+自宅にリノベーション。

建物のワンフロアをフルリノベーションしたお宅にお住まいの園山朝子さん。テーブルコーディネートやフィンガーフードのレッスンを行なっているサロンを主宰なさっています。まず、大きな黒い扉の玄関を入ると、右手に明るいサロンスペース、反対側はご自宅スペースとなっていて、ご自宅スペースは手前側にLDK、その奥にこだわりの浴室、ご夫婦それぞれの個室やゲストルームとトレーニングルーム、家事室や納戸などが並んでいます。
「このフロアは、もともと2戸だったものをリノベーションして自宅とサロンスペースにしました。サロンと自宅にそれぞれDKがある造りです。自宅とサロンは色味のトーンを変えていて、自宅のLDKは白と黒を基調にモールテックスのグレーをアクセント的に加え、サロンスペースは女性に人気のグレージュトーンでまとめています。床も自宅はフローリングですが、サロンは花を扱うことも多いので、お掃除しやすいタイルにしました」

広々としたスペースはもちろんですが、どこを見てもスタイリッシュ。驚いてしまうほど生活感がなく、高い美意識を感じます。
「夫がデベロッパー勤務の頃、一緒に仕事をしていた方に設計をお願いしたので、要望を伝えやすく、希望をほぼ全てといっていいくらいに取り入れていただきました。私はモノを極力見せたくないので収納を多くしてもらうことを第一に、夫は自分で設計したモールテックスのお風呂と、玄関まわりに施した光のラインにこだわっていましたね。何度も細かく希望を伝えていたので職人さんは大変だったと思います」

結婚を機にテーブルコーディネートを
学ぶことを決意。あこがれのスクールに。

以前は近くのマンションに住まわれていて、レッスンはレストランなどを借りて行なっていたそうです。
「こちらに引っ越しして、このサロンでレッスンをするようになり、インテリアも含めて楽しみに通ってくださる方も多いんです」

今のお仕事をはじめるきっかけは、テーブルコーディネートに興味をもったこと。
「結婚前にインテリアのスタイリストをしていたのですが、とてもハードだったため、結婚後、家事との両立は難しくて。なので昔からおもてなしをすることが大好きだったこともあり、主婦をしながらでもできるテーブルコーディネートに興味をもち、ずっと憧れていた山本侑貴子先生の「dining&style」にてインストラクターを取得しました。その後フリーランスとして、都内のレストランやサロン、スクールにてテーブルコーディネートのレッスンをしながら、お花やフィンガーフードの資格も取得し、2023年4月よりテーブルコーディネート、フラワー、フィンガーフードのトータルサロンをオープンしました」

レッスンで心がけていることを伺ってみると、
「日本は四季が美しく、おいしい食材が豊富なので、季節感を常に意識しています。テーブルコーディネートは、お料理や季節のお花などを引き立てるように色や柄物をあまり多く使いすぎないようにも心がけています」

①白と黒を基調にしたご自宅のリビング。間接照明がふんだんに配されています。「私の好みはわりと男性的かもしれません。夫ともインテリアのセンスは合っていると思います」と園山さん。

②ご自宅リビング奥のキッチンとダイニング。「極力モノを置きたくない」とおっしゃるだけあって収納もたっぷり造作されています。右側にモールテックスの浴室が続いています。

③サロンのキッチンは明るい色合い。「写真を撮る生徒さんも多いので、写真映えするように窓を大きくして、自然光が入るようにしています」

建築関係の本を絵本がわりに。
足し引きは両親から受け継いで。

では、園山さんの独特の感性と美意識はどこで培われたのでしょうか。
「強いていうなら父が建築家で、子どものころから絵本を見るように建築やインテリア関係の雑誌や本をながめていました。それに父が手がけた建物を見に行くことも多く、最初、更地の状態で見ると『こんなに狭いところに家が建つのかな』と思うんですけど、実際出来上がってから見に行くと、とても大きな家が建っていて毎回驚いていましたね。母は華道の先生でしたが、建築やインテリアが好きで、独学で図面を引いたりもしていました。インテリアやコーディネートの足し引きは、父や母が手がけるものに触れながら身についたのかもしれません。そういえば小学生の頃に実家をコンクリート打ちっぱなしの家に建て替えまして、今ならモダンな家だと理解できますけれど、当時は『石みたいな家だな』って思っていたんです」

部屋の模様替えも大好きだったそうで、
「モノトーン、ロマンチック、ナチュラル、シンプルモダンなど、とにかく一通り模様替えはしました。自分で選んでタイルをオーダーしたこともありましたけど、特に両親は何も言わずで。きっと見守ってくれていたのでしょうね。今思えばありがたいことです」

和の世界も取り入れていきたい。
イメージしてわくわくしています。

日本の文化にも興味が湧いてきたともおっしゃり、
「最近は日本の良さをあらためて感じ、伝統工芸や日本の文化などにも興味があります。せっかく日本に生まれてきたので、日本ならではの美しさを発信できるようなお仕事をしていきたいと考えています。自分でいうのも変ですが、私って引き寄せ力があるようで、こういうことがやりたいな、こういう方と知り合いたいな、と思い浮かべると実現することが多くて。強く願うわけではなく、ふわっとイメージするくらいがいいみたいなんですけど。逆にネガティブなことも引き寄せてしまうので、常にポジティブな思考に切り替えるように心がけています」
高い美意識のご夫婦が創造した空間にふれ、妥協しないことの意味、また“神は細部に宿る”という言葉を思い出させてくれた素敵なお住まいでした。

MANSION DATA

間取り:4LDDKK2bath2wic
専有面積:300㎡
築年数:25年
屈指のニュータウンとして発展し続けている街。駅周辺には大規模な商業施設もあり生活にも便利。都心へのアクセスもしやすく、また一方で雄大な自然スポットもあり、多彩に楽しめます。

PROFILE

「Salon de Table Raffine」主宰
食空間プロデユーサー・
テーブルコーディネーター

園山 朝子さん(そのやま あさこ)

「dining&style」でテーブルコーディネートのインストラクターを取得。その後、山本侑貴子氏に師事したのちにフリーランスに。都内のレストランやサロン、スクールにて、テーブルコーディネートのレッスンを開催。2023年4月よりサロンをオープン。
HP:https://salondetable-raffine.com/
Instagram:https://instagram.com/raffine1976

サロンスペースに置かれたダイニングテーブルとチェア。「サロンはお掃除しやすい方がいいので床はタイルにしました」。正面の窓下にも収納が造作してあります。

ダイニング左手が浴室。大きなガラス手前には目隠し用のロールカーテンも設置されています。右奥にはテラスが広がり、住居の余白のようなスペースとなっていて贅沢感もたっぷり。

ご自宅リビングのテレビモニターと右横の収納。「浮き上がっているように取り付けてもらいました。テレビと収納の下部分には大きな一枚タイルを設置しました」。高級感がありながらスタイリッシュです。

お客さまも多いという園山さんのお宅。ご自宅リビングには一面の壁収納が造作されています。ソファ奥には主にお客さまをもてなすためのグラスやお酒類が並べられています。

サロンとご自宅をつなぐ廊下に配された光のラインはゾーニング効果も。間接照明を壁やたたき部分に組み込んで、さながら大きなオブジェのよう。デザインはだんなさまがご自身でなさったそうです。

サロン側とご自宅のプライベートエリアにそれぞれトイレが設置されています。写真はプライベート用トイレ。色味を抑えたコーディネートがエレガント。間接照明の配し方もおしゃれ。

トレーニングルームはご夫婦で共有。「私はエアロバイクとマッサージチェアしか使っていないんですけど、心身ともにリフレッシュできています」

左:シャワールームと洗面スペース。洗面台は2ボウルスタイルです。「洗面室に洗濯機を置きたくなかったので家事室を設けて洗濯はそちらでしています」。これも生活感を出さない工夫の一つ。まさにホテルのような雰囲気です。
右:だんなさまがご自身でデザインなさったこだわりの浴室。モールテック製です。「私としては不安もありましたけど、実際に入ってみるとくつろげますし、浴室自体が広めなのでのぼせることもなく快適です」

廊下はミニギャラリーのようになっていて、手前にはレッスンなどで使うフラワーベースが並んでいます。その奥には、だんなさまがお好きだという『ONE PIECE』が全巻揃えられたコーナーも。

園山さんの個室。ドアを開けてすぐ右手にドレッサー。「丸い鏡を設置したくて。グレー系のタイルは自分で選びました。ベッドはあえてヘッドのないものを選んで、自分でレザーのヘッドパネルをオーダーしました」と園山さん。

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鎌倉出身。幼い頃からフリーでモデルとして活動し、18歳の時ミス鎌倉に選ばれ、鎌倉のさまざまな活動に参加。21歳でモデル事務所に所属。スチールやテレビを中心に活動。20代後半でフリーになり、役者に転身。その頃から前から興味のあった店舗プロデュースやインテリアの勉強をはじめ、30歳で転職し、設計事務所でインテリアのスタイリストに。結婚後、テーブルコーディネート、フラワー、フィンガーフードなどの資格を取得。都内のレストランやサロン、スクールにて、テーブルコーディネートのレッスンを行なう。2023年4月よりサロンをオープン。
資格: dining&style シニアインストラクター、日本フィンガーフード協会認定講師、jardin du I’llonyディプロマ、Mallowディプロマ、小原流華道准教授、カフェプランナー、デザートクリエーター、チョコレートディプロマ。多方面から食空間をプロデュースなさっています。

①光がたっぷり入るサロン。左手には大容量の壁収納を造作。

②洋風のテーブルコーディネート。

③フラワーコーディネートのレッスン風景。

④和を取り入れたコーデイネート。

⑤店舗やイベント、レセプションなどもコーディネート。

⑥見た目も華やかなフィンガーフード。

MANSION DATA

間取り:4LDDKK2bath2wic
専有面積:300㎡
築年数:25年
屈指のニュータウンとして発展し続けている街。駅周辺には大規模な商業施設もあり生活にも便利。都心へのアクセスもしやすく、また一方で雄大な自然スポットもあり、多彩に楽しめます。

PROFILE

「Salon de Table Raffine」主宰
食空間プロデユーサー・
テーブルコーディネーター

園山 朝子さん
(そのやま あさこ)

「dining&style」でテーブルコーディネートのインストラクターを取得。その後、山本侑貴子氏に師事したのちにフリーランスに。都内のレストランやサロン、スクールにて、テーブルコーディネートのレッスンを開催。2023年4月よりサロンをオープン。
HP:https://salondetable-raffine.com/
Instagram:https://instagram.com/raffine1976