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暮らしの窓 WEB

「暮らしの窓とは」

マンションのライフスタイルを彩る
様々な情報をお届けします。

マンションでステキな暮らしを楽しむ住人十色

子育てしながら趣味を仕事に。
そんな夢を実現した
好きなものに囲まれた暮らし。

フランスの伝統工芸・カルトナージュの教室を
ご自宅で開講しながら、高齢者施設などでもレッスンを行っている
「アトリエ キーム」の主宰・萩谷麻衣子さん。
「南向きのリビングは、一年中明るくて快適」だと語る萩谷さんに
毎日の暮らしや仕事のことなどをお話しいただきました。

カルトナージュを知ったのは
転職先の元上司のおかげ

白ベースに淡いベージュとグリーンがアクセントになっている、明るく爽やかなリビング・ダイニング。この部屋にお住まいの萩谷麻衣子さんは、カルトナージュ教室「アトリエ キーム」の主宰者。「カルトナージュは、18世紀に生まれたフランスの伝統工芸で、厚紙(カルトン)で作った箱などに布や紙を貼って仕上げる厚紙細工です。手帳カバーやフォトフレーム、ジュエリーケースなどを作ることができます」

萩谷さんは、25歳のときにカルトナージュを知り、28歳から講師として教室を始めて今年で10年になるそうです。「もともと保育士をしていましたが結婚を機に退職し、大手の生命保険会社に転職しました。その会社での直属の上司がカルトナージュをやっていて、デスク周りとかとっても素敵だったのですごく興味が湧いて。カルトナージュのことは、それまで全く知らなかったんですけど、始めてみると『流行と関係なく、一生飽きずに続けられるものだな』と感じましたし、これなら私の夢でもあった『子育てをしながらでも自宅で仕事ができる』って思ったんです」

駅から近いこと それが第一条件でした

今のお住まいに引っ越ししたのは5年前だそうですが、前の家でも教室を開講していたそうです。「子どもが二人いるんですけど、下の子が生まれるタイミングで引っ越ししました。物件の条件は、教室ができることが第一条件でしたから駅が近いこと。この家は間取り図を見た段階で『いいな』と思って、実際内覧して即決でした」

明るいリビングは生徒さんたちにも大好評だそう。それにしても小さなお子さんが二人いるとは思えないすっきりとしたお住まいなので片付けのコツを伺ってみると、「そうですね、強いていえば生活の動線を考えることかな。あと、この家にはもともと収納が多いんです。個室にはそれぞれウォークインクローゼットがありますし、廊下にも大きめの収納が設けられています。そもそも私はそんなに物を買わないんです。物を増やさないこともポイントかもしれませんね」とも。家の中でのお気に入りの場所を尋ねてみたところ、「私の場合、趣味が仕事になっていることもあり、ほとんどの時間をダイニングテーブルで過ごしてます。ここに座って仕事をしながら、リビングで遊んでいる子どもたちを眺めているとき『幸せだな』って実感するんです」とにっこり。また、1階なので専用庭もあり、「少しですけれど家庭菜園も楽しんでいます。夏はビニールプールを出して子どもたちが遊んでいました」

「チョークアート作家の河野真弓さんが描いてくれたんです」というアトリエのロゴ。キーム(keym)は、鍵(key)と名前のイニシャル(m)をつなげた造語だそうで、人と人をつなぐ鍵になれたら、という思いが込められているそうです。

褒められることは自己肯定につながるのでは

カルトナージュに限らず細かい手作業が好きだとおっしゃる萩谷さん。
「保育士時代も日々さまざまな物を作っていましたし、手作業は昔から好きで」ともお話しくださるだけあって、部屋に置かれたドライフラワーアレンジやリースなどもほぼご自身の手作りなのだそう。
「手作りしたものを褒められることって自己肯定につながると思うんです。カルトナージュの教室でも生徒さんが作品を作って、それを家族にプレゼントしたりすると『すごいね』って褒められるわけです。そうすると自信にもなるし、皆さんとってもうれしいみたいで。上手に作れた喜びと、それを誰かに褒められることでますます気持ちは高まりますよね。それが私にとってもうれしいことなんです」

教室や講習だけでなく、カルトナージュのオリジナル作成キットの販売も行っている萩谷さん。「誰かの楽しみとなることを届けたいんです。大げさにいえばそれが私のミッションだとも思ってます。キット販売はそういう気持ちを込めて作りました」

高齢者施設への訪問レッスンは
毎月約50カ所で行っています

また、最近感じていることは、
「今ってとにかく„映える“ものが求められる傾向ですよね、それゆえ飽きられるのも早くて。実際そういう感覚でカルトナージュをやってみる方も多いんですけど、100人の中に1人でもカルトナージュにハマってくれる方がいればいいな、と」

高齢者施設などでレッスンも行っているそうで、
「福祉に関わりたい気持ちも強くて、何人かの講師で手分けをして高齢者施設でのレッスンを月に50カ所くらいで行っています。手を動かしながら皆さんとっても楽しそうに作ってくださいます。これからもカルトナージュの魅力をもっともっと広めたいですね」と目を輝かせながらお話しくださいました。

しっかりとした意識や目的を持っている方の暮らしには、心地いい空気があふれるものだと気づかせてくれる素敵なお住まいでした。

MANSION DATA

間取り:3LDK
延床面積:85㎡
築年数:5年
新宿や渋谷まで40分程度で行ける利便性でありながら、自然も多く残され緑豊かな新興住宅地に建つマンション。ショッピング、グルメ、レジャー、学校や病院なども充実し、便利さとゆったり感をあわせ持った環境です。

PROFILE

カルトナージュ教室 「アトリエ キーム」主宰

萩谷麻衣子さん(はぎや まいこ)

保育士、大手保険会社勤務を経て、2010年からカルトナージュ教室「atelier Keym(アトリエ キーム)」を主宰。自宅教室を定期開講する他、全国への出張レッスン、元保育士の経験を生かした親子レッスン・キッズレッスンの企画、店舗やインターネットでの作品販売なども。“好きを仕事に”をテーマに東京都内50カ所以上へ育成講師を派遣し、そのサポートを行っている。
アトリエ キームHP:https://keym.jp/

「専用庭では、ちょこっとですけど野菜も育ててます。新型コロナウイルスの影響で、出かけられないときでも子どもたちが元気に遊んでいたのでこのスペースがあってよかったな、とあらためて実感しました」

「子どもたちが『おいしい』って食べてくれるので、お料理は作り甲斐があります。子どもたちも私も揚げ物が大好きなので献立は揚げ物率が高いです」

洗面台もすっきり。「お客さまが来るときって片付けたりお掃除したりしますよね? 我が家はお客さまが多いので、そのおかげで片付いているように見えるのかもしれません」と萩谷さん。

リビングと廊下の壁には植物モチーフのシールが。「壁紙を貼るか、色を塗るか迷っていたところ、ネットでこのシールを見つけて購入しました。空間のアクセントになっていて気に入っています」

カルトナージュの作品と一緒に飾られているドライフラワーアレンジなども萩谷さんの手作りだそう。飾り方にもセンスが感じられます。

zoom - up

フランスの伝統工芸の一つ、カルトナージュは、組み立てた厚紙に美しい柄の布や紙を貼って仕上げる厚紙細工。
身のまわりにあるさまざまな小物や雑貨を用途に応じて好みの大きさ・デザイン・素材で作ることができるそうです。
「レッスンでは、きれいに仕上げるためのコツを基礎から丁寧にお伝えしています」

ご自宅でのレッスン風景。現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりご自宅でのレッスンはお休み中だそうです。再開のお知らせなどはホームページ(https://keym.jp/)をご覧ください。

萩谷さんによるカルトナージュの作品一例。身のまわりに置いておくと華やかな気分になれる美しさ。布や紙は自分の好みで選べるのでお気に入りを作ることができます。

MANSION DATA

間取り:3LDK
延床面積:85㎡
築年数:5年
新宿や渋谷まで40分程度で行ける利便性でありながら、自然も多く残され緑豊かな新興住宅地に建つマンション。ショッピング、グルメ、レジャー、学校や病院なども充実し、便利さとゆったり感をあわせ持った環境です。

PROFILE

カルトナージュ教室
「アトリエ キーム」主宰

萩谷麻衣子さん
(はぎや まいこ)

保育士、大手保険会社勤務を経て、2010年からカルトナージュ教室「atelier Keym(アトリエ キーム)」を主宰。自宅教室を定期開講する他、全国への出張レッスン、元保育士の経験を生かした親子レッスン・キッズレッスンの企画、店舗やインターネットでの作品販売なども。“好きを仕事に”をテーマに東京都内50カ所以上へ育成講師を派遣し、そのサポートを行っている。
アトリエ キームHP:https://keym.jp/