「暮らしの窓とは」
マンションのライフスタイルを彩る
様々な情報をお届けします。
マンションでステキな暮らしを楽しむ住人十色
アメリカ、スウェーデン、中国、そして日本と、4ヶ国・11の都市で暮らした経験をお持ちの早津哉恵さん。
海外での暮らしやインテリアのお話、グルテンフリースイーツ研究家として「Kana’s Place」を主宰するに至った経緯などを、センス際立つ、心地のいい空間にてお話しくださいました。
まるで洋雑誌のインテリアページのようなお部屋にお住まいなのは「Kana’s Place」を主宰する、海外生活も豊富なグルテンフリースイーツ研究家の早津哉恵さん。
「父の仕事の関係で中学からアメリカのシカゴへ移りました。ほとんど英語もしゃべれない状態でいきなり現地の中学に通うことになり、正直大変でした」
その頃、言葉のこともあり家の外には楽しみが見つけられなかったとおっしゃり、「中学3年間はあまり記憶がないくらい辛かったんですけど……。そんなとき、アメリカのスイーツはとにかく大きいし、私には甘すぎるし、自分が食べたいと思うスイーツが無かったので、それなら自分で作ってみようと思い立ったんです。何といっても家には立派なオーブンがあるわけだし。それで初めてオレンジケーキを作りました」
その後、一時帰国の際に日本でケーキ作りの本を手に入れたそうで、
「その本を見ながらスイーツを作ることでストレスを発散していました。アメリカの暮らしはホームパーティーも多く、母が料理を作り、私はデザートを担当することが多くなり、ゲストにも好評で。家族もみんな『おいしい』って食べてくれました」
そのままアメリカで高校、大学と進み、スイーツ作りも続けていたそうですが、
「大学では心理学を学びまして、卒業後は日本に戻り企業へ就職しました。スイーツ作りはあくまでも趣味で、と思っていたんです。でも、本格的に学びたくて、OLをしながら製菓学校にも通いました」
そしてご結婚を機に再び海外へ。
「アメリカ、スウェーデン、中国に駐在しました。アメリカはカリフォルニアに3年住みまして、すごく好きな街で、その頃購入した家具は今でもいくつか愛用しています。次にスウェーデンへ移りまして、スウェーデンは家の作りも日本に似ていて、玄関で靴を脱ぐ習慣の地域もあります。スウェーデンで驚いたのは、朝からキャンドルを灯すこと。どこのカフェに行っても朝からキャンドルに火がついていて、『朝からキャンドル灯していいんだ』ってある意味カルチャーショックでした。キャンドルは大好きなので今でも毎日必ず灯します」
スイーツレッスンも開講している早津さん。
レッスンを始めたきっかけは、「スウェーデンに住んでいた頃、日本人の奥様たちと家で一緒にスイーツを作って食べましょう、ってことになって。そのときに教えることの楽しさを実感したんです」
スウェーデンの次は中国へ。
「ちょうど北京オリンピックの頃で、ソフトボールの決勝戦を観戦したんですよ。中国でもお茶の入れ方やお料理を習いました。今思えば、どの国、どの街へ行ってもその土地のものを習っていましたね」
住む国や街が変わってもスイーツ作りは続けていたそうです。
「作っては食べ、を繰り返していたら体調をくずしてしまって。それで、いろいろと調べているうちに自分の症状に近い方が小麦を食べないグルテンフリーに切り替えて体調改善したことを知り、私も試してみたらとても合っていると感じて、そこからグルテンフリーのスイーツ作りが始まりました。でも最初はおいしくできなくて、失敗作をたくさん家族に食べてもらう結果に……。今でも申し訳ないことをしたと思っています」
それでも半年くらい経つとおいしく作れるようになり、今ではオリジナルレシピが50以上に増え、レッスンも大好評。
「コロナ禍の前は自宅などで行っていましたけれど、今はオンラインレッスンが主になっています。生徒さんの反応が毎回とっても楽しみなんです」
①「2年前にキッチンだけリフォームしました。白を基調に、でも甘くなりすぎない雰囲気にしたくて。シンク上には収納を挟んで、飾り棚を作ってもらいました」
②「もともとキャンドルは好きでしたけれど、スウェーデンでの暮らしでさらに身近になり、生活の必需品になりました。毎日必ず火を灯しています」
③グルテンフリースイーツのオリジナルレシピは50以上。この日のメニューはベリータルト。「生徒さんにグルテンフリーのスイーツっておいしいんですね、って言われるとうれしくて」と早津さん。
スイーツ作りが苦手な方へのアドバイスとしては、
「自分で勝手にアレンジしないで、まずはレシピ通りにきっちり作ってみることでしょうか。スイーツに限らずお料理は化学だと思うんです。すべての工程に理由があります」
また、お部屋作りに関しては、
「流行に流されず、自分が心地いいと思うコトやモノを大事にしたいと私自身は思っています」とおっしゃる通り、長年使い続けている家具も多数。
最後に今後の展望を伺ってみると「ライフスタイル提案とスイーツ作りをミックスした書籍を作りたいんです」
海外経験も豊富な早津さんが提案するライフスタイル本はどんな内容になるのか、とても興味が湧きます。
さまざまな国の多様な文化やテイストを取り入れながら、ブレないセンスを持つことが、ライフスタイルのしっかりとした一本の芯になることを教えてくれる素敵なお住まいでした。
MANSION DATA
間取り:4LDK
延床面積:120㎡
築年数:16年
都心へ通勤圏内でありながら、海も山もあるのどかな環境に建つ大規模マンション。「内覧した際に、すぐ横に森があって、緑豊かで静かなところも気に入りました」と早津さん。「便利すぎない、だけど暮らしやすい」とも。
PROFILE
「Kana’s Place」主宰
グルテンフリースイーツ研究家
早津 哉恵さん(はやつ かなえ)
京都府出身。中学、高校、大学をアメリカで過ごす。大学では心理学を専攻。結婚後、アメリカ、スウェーデン、中国に滞在経験あり。コルドンブルー製菓ディプロム取得。OL、翻訳、講師業を経験したのち、グルテンフリースイーツの魅力を伝える場所として「Kana’s Place」を立ち上げる。心がよろこぶ大人のライフスタイルに興味あり。自然豊かな暮らしも楽しみたくて、実家の一角をrustic kitchenにリフォーム中。
HP:http://kanas-place.com/
デッキスタイルのバルコニーは開放感もたっぷり。ご家族もお気に入りの場所だそうで、「朝食を食べたり、お茶を飲んだり、のんびりとリラックスできます」
20年以上使っているというチェスト。小物と額縁を飾って一つの“飾りコーナー”に。「こういう風にコーナーを作って飾る場合は、絵や置物と家具の色の組み合わせを考えます」
こちらの“ 飾りコーナー”は、ガーデンテーブルを使って。額縁に入ったバラの絵は、パリで買ったアンティークだそう。
木製のベンチは、実は4段だった本棚を分解して1段だけにしたもの。「ちょっとしたときに座れて便利なんです。お茶を飲みながら本を読んだりもしています」
猫足のコーヒーテーブルをテレビ台に。さりげないアイデアが素敵です。「本当はリビングにテレビを置きたくないんですけど、夫と娘には必要不可欠だというので置いています」
薄いグリーンのライティングデスクは、隣に置いているキャビネットとセットのもの。「娘を出産した年にロサンゼルスで購入しました。キャビネットの中にはスイーツ作りの道具が入っています。ミニマルを心がけて、ここに収まるものだけにとどめています」
グルテンフリースイーツレッスンを定期的に開催なさっている早津さん。オンラインレッスンは、リビングから配信することが多いそうです。メンバー限定の小人数制だったり、オープンなレッスンだと40名を超えることも。「家族にも安心して食べてもらえます、とか、おいしくできました、と生徒さんから報告してもらえるときがとてもうれしい。これからも楽しみながらレッスンを続けていきたいです」
Kana’s Place:http://kanas-place.com/
Instagram:
https://www.instagram.com/kanasplace/
YouTube:
https://www.youtube.com/c/KanasPlace
MANSION DATA
間取り:4LDK
延床面積:120㎡
築年数:16年
都心へ通勤圏内でありながら、海も山もあるのどかな環境に建つ大規模マンション。「内覧した際に、すぐ横に森があって、緑豊かで静かなところも気に入りました」と早津さん。「便利すぎない、だけど暮らしやすい」とも。
PROFILE
「Kana’s Place」主宰
グルテンフリースイーツ研究家
早津 哉恵さん
(はやつ かなえ)
京都府出身。中学、高校、大学をアメリカで過ごす。大学では心理学を専攻。結婚後、アメリカ、スウェーデン、中国に滞在経験あり。コルドンブルー製菓ディプロム取得。OL、翻訳、講師業を経験したのち、グルテンフリースイーツの魅力を伝える場所として「Kana’s Place」を立ち上げる。心がよろこぶ大人のライフスタイルに興味あり。自然豊かな暮らしも楽しみたくて、実家の一角をrustic kitchenにリフォーム中。
HP:http://kanas-place.com/