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40代から始める
生前整理のすすめ

元気なうちに身の回りの物や財産の整理をしておく「生前整理」。
「終活」の一環としての身辺整理が、最近は幅広い世代にも意識されるようになってきました。
気力・体力のある若いうちから、暮らしをすっきり整理してみませんか。

老いてから物を捨てるのは難しい

「生前整理」には、自分のための整理と、残される家族のための整理という二つの意味合いがあります。行うことも、「所有物を処分すること」から「財産を整理し、家族に財産を残すこと」「遺言書を残し、死後の希望を親しい人に伝えること」まで、さまざまな内容が含まれます。中でも物の整理は、世代を問わず死後を考える機会が増えたためか、30〜40代の若い世代が行うケースも増えてきているそうです。

実際に、物を処分するには気力・体力・判断力が必要です。暮らす年数が長いほど持ち物の量は増える反面、老いてからでは、客観的に判断する力も、物を持ち上げる体力も衰えて、物を捨てることは難しくなってしまうのです。

ですから「財産整理や遺言なんてまだ早い」と思っている方も、終活のウォーミングアップのようなつもりで「持ち物を減らし、あるべき場所に収めること」に取り組んでみてはいかがでしょうか。それは同時に、これからの毎日をすっきりと前向きに暮らすことにもつながります。

計画的に物の整理を始めよう

長年にわたってため込んできた膨大な物の量に、「何から始めればよいかわからない」と愕然とする人もいるでしょう。一度に片付けようとせず、計画を立てることが大切です。ポイントは「捨てる・残す」基準を明確にすること。何をいつまでに片付けるのか、期限を決めて少しずつ取り組みましょう。効率よく進めるためには、「2年以上着ていない服は処分する」など自分なりの基準を決めておくことです。基準に当てはまる物は割り切って処分するか、処分に困るものは役立ててくれる人に譲る、寄付をするなどの方法もあります。残すものは場所を決めて使いやすく収納します。

整理の過程で「それ、本当に必要?」と自分に問いかけ、物は増やさないことも鉄則です。生前整理は必要な物・情報だけでなく、心・考え方を整理することでもあるのです。
(ライター/塚越小枝子)