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ライフスタイル特集
肌トラブルを防ぐために知っておきたいこと
コロナ禍においてマスクは欠かせないアイテム。でもムレたりかぶれたり、肌荒れの悩みも増えています。マスク荒れがなぜ起こるのか、どうしたら防げるのか美肌の専門家に教えていただきました。
マスクによる肌荒れ、いわゆる「マスク荒れ」についてまずお話を伺ったのは、ミュゼプラチナム(以後:ミュゼ)の野瀬寛彦さんと甲賀絵美さん。
野瀬さん「ミュゼは脱毛に特化したサロンですが、脱毛後の肌は通常よりもセンシティブ。だからこそあらゆる状況下で美肌をキープするための情報は常に更新しています。マスクに関しても全国約400万人の会員さまへのアンケートなどを通して、どんな肌トラブルが多く、またどのようなスキンケアが有効か調査しています」
甲賀さん「昨年実施した調査ですと『ほぼ毎日マスクをしている』方が9割超え、さらに『マスクによるトラブルがある』方が7割近くいらっしゃいます。マスク荒れを改善した方法や美肌の秘訣なども気になりますよね」
では、マスクによる肌トラブルで回答が多かった順に解説していただきましょう。
「どんな肌トラブルがありますか?」の回答で多かった順に対処法などを伺いました。
【ニキビが増えた】
マスクによってニキビが増える原因は、マスク内側の湿度・温度が上がる、皮脂分泌が増える、毛穴詰まりを起こす、アクネ菌が増殖する、という悪循環が考えられます。解決策としては、まずは汗をこまめに拭き取りましょう。それと、マスクでムレるため肌が潤っていると思いがちですが、実はマスク擦れや汗が蒸散することで乾燥し、バリア機能が低下している場合があるので、スキンケアをしっかり行ってください。
【擦れて赤くなる】
たとえば頬に不織布が擦れて赤くなってしまう場合は、マスクの内側にガーゼを当てたり、肌との接触が少ない立体構造のものに変えてみましょう。大切なのは自分に合っているかどうか。ピリつきや違和感を感じたら他のマスクに変える方が肌のためにはベターです。
【ベタつく】
もともと皮脂分泌が多めの方が、マスク内の温度上昇によりさらに皮脂分泌が増えることがあります。また、ムレによりベタつきを感じるケースも多いようです。この場合、温度上昇やムレを生じにくいマスクを選ぶことが大切です。また、クレンジング、洗顔を見直してみてください。多くの女性のスキンケア状況を見てきていますが、メイクにマッチしていないクレンジングを使用していたり、洗顔時にごしごし洗いをしてしまって肌にダメージを与えている方もいらっしゃいます。さらに、ベタつきが気になると保湿ケアを忘れがちですが、化粧水・乳液などでしっかり保湿するようにしてください。
【肌が痒い】
痒みの原因は、さまざまですが、マスクによる刺激、擦れ、肌荒れなどにより引き起こされている場合も少なくありません。まずはマスクの素材やサイズ・デザインを変えてみてはいかがでしょうか。また、肌のバリア機能を回復させるためにはスキンケアがとても大切。毎日のケアをしっかり行いましょう。
【乾燥する】
乾燥に関しては外から潤いを与えるだけでなく、内側から保湿キープ力を上げていく、つまりバリア機能の高い肌にすることが大切。そのためには水分と油分をバランスよく肌に与えることがポイントです。
マスクをしていても紫外線対策は美肌のために欠かせないケアです。マスクの下にも日焼け止めを忘れずに。
ニキビが気になる方は、人との距離が保てる場所ではこまめにマスクを外すようにしたり、マスク内側の汗を拭くようにしましょう。
私自身、不織布が頬に擦れると赤くなります。なのでマスクの内側にガーゼを重ねて直接肌に触れないようにしているんです
マスクがスタンダードになって逆にマスクをしていないときに乾燥が気になる、という方も増えています
毎日マスクをしていても肌荒れ知らずの方もいます。「肌トラブルが起こらない秘訣は?」や「改善するためにしたことは?」の回答に、改善のヒントがありそうです。
甲賀さん「調査からも分かるように『肌トラブルが起こらない秘訣』も『マスク荒れが改善した方法』も、スキンケアが大事。そのためにも、まず自分の肌を見て、触って、どんな状態かを知り、もし普段と違うサインが出ていたらすぐに対処することが大切です」
野瀬さん「鼻のまわりや顎などニキビが出やすい部分はファンデーションを塗らずに日焼け止めのみにして、汗でファンデーションが溜まらないようにしている、という方も多いようです。ミュゼとして推奨しているのは、肌のバリア機能を高めること。そのためには、ご自身の肌に合ったスキンケア商品を選ぶことがマスト。そしてクレンジング、洗顔、保湿を一つひとつ丁寧に行うことが大切です」
甲賀さん「フェイスパックなどのスペシャルケアを日常的に使うようにしている、という方も増えています。ケアを見直しても肌荒れが改善しない場合は皮膚科に行くことをおすすめします」
美肌づくりのプロからのアドバイス、ぜひ参考になさってください。
PROFILE
ミュゼプラチナムコスメ
事業部 次長
野瀬 寛彦さん
(のせ ひろひこ)
ミュゼプラチナムコスメ
事業部
マーケティングチーム
課長代理
甲賀 絵美さん
(こうが えみ)
ミュゼプラチナム
ミュゼコスメ
400万人以上の肌と向き合ってきた
ミュゼが運営する美容メディア
mismos
皮膚科医の視点からもマスクが肌に及ぼす影響などをお話しいただきました。
「マスク生活が始まって確実に肌荒れは増えています。原因は呼気によってマスク内の湿度と温度が上がり、いわば熱帯のような環境に。人間の肌には同じ体温に保つために汗を出して温度を下げる機能が備わっています。いわゆる汗腺の隣に皮脂腺という脂を出す腺があり、汗を出すと同時に皮脂の分泌が過多になってしまい、その皮脂によってニキビができます。また、脂が出ることで炎症が起こっているのです」
頬にマスクが擦れると赤くなる場合はワセリンなどを塗ってみて。
「たとえばニキビの場合、マスクで覆われている部分は別の肌質と考えて、ご自身のノーマルケアに加えてマスク部分にはニキビ肌用の洗顔や酵素洗顔を使ってみてください。また、頬にマスクが擦れて赤くなったりカサついている場合は、ワセリンやバームを塗って肌のバリア機能を高めましょう」
「夏に向けて皮脂分泌が上がると思いますが、自身で皮脂分泌をコントロールできませんので、早く代謝するインナーケアとしてビタミンCやビタミンB群(B2、B6など)を長期的に摂取する方法はあると思います。ビタミンCには炎症を鎮める、ビタミンB群には皮脂分泌の代謝をサポートする働きがあるといわれていますので食事やサプリメントで意識的に摂取してみては。あとはリラックスすることです。ストレスがかかるとアンドロゲンという男性ホルモンが優位に。男性ホルモンは皮脂分泌を盛んにさせてしまいます。ですからストレスを溜めないリラックス法として半身浴やアロマなどもいいと思います。あとは鼻呼吸ですね。ゆっくり呼吸するリラックス方法、ウォーキングやヨガなどもいいと思います」
マスクの内側は別の肌質と考えてオイリー肌用のケアを。
PROFILE
皮膚科医・美容皮膚科医
ウォブクリニック中目黒 総院長
髙瀬 聡子さん
(たかせ あきこ)
日本美容皮膚科学会・日本皮膚科学会正会員、ルボア認定メディカルフィトテラピスト資格取得
東京慈恵会医科大学を卒業後、同大学付属病院で皮膚科勤務を経て、2007年美容皮膚科クリニック「ウォブクリニック中目黒」を開院。丁寧で的確なカウンセリングには定評がある。女性誌を中心とした雑誌媒体やテレビなどでも活躍。化粧品の研究開発も行う。著書も多数。