東急コミュニティー

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ライフスタイル特集

気になる汚れをすっきりきれいに! プロが教える お掃除テクニック

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目次

おうち時間をより快適にするためにも、お部屋はクリーンにキープしたいですよね。そこで今回は、お掃除のプロに、汚れの落とし方を場所ごとに教えていただきました。エアコン、キッチン、お風呂、トイレ、窓……ぜひ参考にしてください!

汚れの質によっても変わる、お掃除の仕方。 場所別に教えていただきました。

家をきれいにしたいけれどお掃除の仕方がわからない」「汚れがなかなか落とせないそんなお悩みありませんか。そこで今回のライフスタイル特集は、おそうじ本舗の尾崎真さんに、特に汚れが気になる場所ごとに身近にあるものを活用したお掃除方法を教えていただきました。
「これからのシーズンは、まずエアコンが気になりますよね。今回は、ご自身でやっていただけるお掃除方法を、エアコン、窓、網戸、サッシ、キッチン蛇口・シンク、コンロ・キッチン壁、五徳、換気扇&フィルター、鏡の水垢、シャワーヘッド、お風呂のカビ、トイレ、洗濯機の順にご紹介します」
場所ごとのお掃除テクニックで、ぜひクリーンなお部屋で快適にお過ごしください。

フィルターのホコリや本体の汚れをきれいに!

エアコン

●使用するもの:掃除機、タオル(汚れが強い場合は中性洗剤、使い古しの歯ブラシ)

カバーを開けてフィルターのホコリを掃除機で吸い取ります。
(吸い取る前に外すとホコリが落ちてしまいます)

フィルターを外し、先に裏側からシャワーをあてます。

水洗いで汚れが落ちきらない場合は、食器用洗剤と使い古した歯ブラシで洗います。

水ですすぎ、タオルでしっかりと水分を拭き取ります。

吹き出し口の汚れは、キッチンペーパーを巻き付けた割り箸を使って拭きます。
(事前にコンセントは抜いておきましょう)

エアコンの本体は乾拭きしてください。

【ポイント1】

 

エアコンはプラスチック製なのでエタノール、アルコール除菌、アルカリ性洗剤を使うと劣化して割れやすくなってしまいます。

【ポイント2】

 

エアコンの吹き出し口をスマホライトで照らし、中を覗いて黒いポツポツが見えたら内部がカビだらけの可能性大。分解洗浄をプロに依頼しましょう。

両手を使ってストレッチ感覚で窓をきれいに!

●使用するもの:アルカリ電解水、タオル、マイクロファイバークロス

タオルにたっぷりとアルカリ電解水を吹き付けます。

上の方からコの字を書くように拭いていきます。

アルカリ電解水の水気が乾く前にマイクロファイバークロスで素早く乾拭きしましょう。

【ポイント1】

 

アルカリ電解水を直接窓に吹き付けると垂れ筋ができてしまい取れにくくなります。

【ポイント2】

 

水分が乾く前にマイクロファイバークロスで拭くのがポイントです。片手にアルカリ電解水のタオル、もう片方の手に乾拭き用のマイクロファイバークロスを持つのがおすすめ。

段ボールを使った裏技で網戸をきれいに!

網戸

●使用するもの:アルカリ電解水、タオル、マイクロファイバークロス

段ボールを用意し、持ちやすい大きさにカットします。

段ボールを網戸の外側にあてて、室内側から掃除機をかけ、汚れを吸い取ります。

タオルとナイロンタオルを水で濡らしてしっかり絞ります。

網戸の外側をナイロンタオルで、室内側はタオルを持って網戸を挟んで拭きます。

タオルが汚れたらきれいな面にたたみなおして拭きます。

【ポイント1】

 

段ボールをあてて掃除機をかける際は、段ボールを持つ手は添える程度に。掃除機のヘッドに合わせて段ボールも下へずらします。

【ポイント2】

 

網戸は室内側よりも外側の方が汚れているので、外側はナイロンタオルがおすすめです。ナイロンタオルがかき出した汚れをタオルで受け止めるイメージです。

定規を使ってサッシの汚れをきれいに!

サッシ

●使用するもの:サッシブラシ(掃除ブラシ)、掃除機、定規、タオル

隙間掃除用の先端ノズルを掃除機にセットして砂埃を吸い取ります。

掃除機で取れない固まった汚れはサッシブラシで叩いて砕いて取り除きます。

水で濡らしてしっかり絞ったタオルを定規に巻き付けます。

タオルを巻き付けた定規をサッシに差し込みます。

汚れたらきれいな面に巻きなおして拭きます。

 【ポイント1】

 

サッシブラシで汚れを叩くときは毛の先端を使うことを意識し、力を入れすぎないように注意しましょう。

【ポイント2】

 

タオルを巻いた定規は溝に対して平行にではなく、捻って斜めにして拭くと角まできれいに拭けます。

レモンと歯磨き粉を使ってきれいに!

キッチン蛇口・シンク

●使用するもの:レモン、歯磨き粉、ナイロンタオル、プラスチックカード、タオル

蛇口やシンクにレモンを塗り込むように擦ります。

蛇口の汚れにはナイロンタオルに歯磨き粉をつけて擦ります。

シンクは歯磨き粉をつけたスポンジで擦ります。

蛇口の根本などの白く固まった水垢は不要になったカードで削り落とします。
※プラスチックカードは斜め半分にカットします。

水ですすいでから乾いたタオルで拭きます。

【ポイント1】

シンクには「ヘアライン」という「目の向き」があるので、このラインに逆らって擦るとキズになってしまうので注意しましょう。

【ポイント2】

 

水垢が取れない場合は、レモンをつけたあとに上からラップで密封し、つけ置きしてから擦ると落ちやすくなります。

頑固な汚れはラップやドライヤーできれいに!

コンロ・キッチン壁

●使用するもの:アルカリ電解水、ラップ、ドライヤー、タオル

汚れが気になるところにアルカリ電解水をかけます。

.

ラップを貼り、アルカリ電解水が乾かないようにします。

ラップの上からドライヤーで温風をあてて洗浄力をアップさせます。

ラップをはがして、水で濡らして絞ったタオルで拭き、仕上げにタオルで乾拭きします。

 

【ポイント】

 

油汚れを落とすポイントは温度を上げることです。取り外せない箇所にはドライヤーで熱風をあてて汚れを落としましょう。

 

プラスチックカードを活用して五徳もきれいに!

五徳

●使用するもの:アルカリ電解水、ポリ袋、プラスチックカード、スポンジ、タオル

焦げ付きや大きな汚れは不要になったプラスチックカードで削り落とします。

五徳をポリ袋に入れてアルカリ電解水をたっぷりと吹きかけます。

ポリ袋の空気を抜いてしっかりと封をし、40~50℃のお湯につけ置きします。

水ですすぎ、タオルでしっかりと水分を拭き取ります。

汚れが残っている場合は、カードで削り落とします。

水で洗い流して乾いたタオルで拭きます。

【ポイント】

 

汚れが固まってこってりとついている場合は、洗剤をかける前に汚れをカードなどで擦っておくと洗剤が浸透しやすくなって効果的です。

塗装が剥げないように注意しながらきれいに!

換気扇フード&フィルター

●使用するもの:アルカリ電解水、キッチンペーパー、お掃除ブラシ、タオル、スポンジ

換気扇フィルターにキッチンペーパーをあて、アルカリ電解水をスプレーし、5分ほどつけ置きします。

キッチンペーパーで汚れを拭い取ります。

残った汚れは、お掃除ブラシを使ってかき出します。その後、水ですすいでから乾いたタオルで水気を拭き取ります。

アルカリ電解水をスポンジに吹きかけます。

換気扇フードの汚れをスポンジで磨き、お湯で濡らして絞ったタオルで拭いてから乾拭きをして仕上げます。

【ポイント1】

 

目線よりも高い位置にある換気扇フードは洗剤を直接スプレーするのはNGです。飛散した洗剤が目に入ったり、たれ筋ができてしまったり、汚れが他の場所に移ってしまうリスクが生じてしまいます。

【ポイント2】

 

強い洗剤を使ったり、温度を高くしてお掃除するとフードやフィルターの塗装が剥げてしまう可能性があります。

お風呂、洗面台の鏡の水垢は、レモンとラップできれいに!

鏡の水垢

●使用するもの:レモン、ラップ、スポンジ、タオル

鏡の水垢にレモンを塗り込みます。

ラップで密閉し、10分ほどつけ置きします。

ラップを外し、スポンジで擦ります。

水で流し、タオルで拭いて仕上げます。

【ポイント】

汚れが強い場合は、ナイロンタオルと歯磨き粉を用意します。

 

(3)の後に歯磨き粉をつけたナイロンタオルで擦ります。

シャワーヘッドはレモンあるいはクエン酸できれいに!

シャワーヘッド

●使用するもの:レモン、ラップ、使い古しの歯ブラシ、または、ブラシ

シャワーヘッドにレモンを塗ります。

ラップで密閉し、10分ほどつけ置きしてから使い古した歯ブラシで擦ります。

●使用するもの:クエン酸、お掃除ブラシ

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クエン酸を溶かしたお湯にシャワーヘッドをつけ置きします。

約1時間つけ置きし、ブラシで細部の汚れを落とします。

 

【ポイント】

 

カビ取り剤とレモンは一緒に使えないので注意してください。

※塩素系洗剤と酸性のものが混ざると人体に有害な塩素ガスが発生します。

※レモン、クエン酸、お酢は酸性の性質があるので使用する際は注意しましょう。

 

意外と知らない基本の掃除方法できれいに!

お風呂のカビ

●使用するもの:浴室用洗剤、使い古した歯ブラシ、タオル、カビ取り剤、ラップ

 

カビが発生している場所に浴室用洗剤を吹きかけます。

使い古した歯ブラシで擦ります。

シャワーで洗剤を流し、タオルで水分を拭き取ります。

乾いてからカビ取り剤を吹きかけます。

ラップを貼り付け、つけ置きをして洗剤を浸透させます。

シャワーで流します。

【ポイント】

 

いきなりカビ取り剤を吹きかけるのはNGです。ぱっと見てカビに見える汚れでも、石鹸カスや皮脂などの汚れがカビと重なって層になっていると、いきなりカビ取り剤を吹きかけてもカビには作用しません。まずはカビをカバーしている汚れを落とすことが効果的です。

割り箸や歯磨き粉でタンクも便座もきれいに!

トイレ

●使用するもの:割り箸、トイレブラシ、歯磨き粉、スポンジ、トイレシート

[手洗いタンク受け皿]

スポンジに歯磨き粉をつけて水垢を擦ります。

水ですすぎます。

[便座]

便座側面のボタンを押しながら手前に引くと外れるのでトイレシートで拭き掃除をします。
※取外し方は説明書を確認してください。

汚れが強い場合はトイレットペーパーを黒ずみに貼り付けてから洗剤をかけ、つけ置きをしてからブラシで擦りましょう。

[便器内の黒ずみ]

便器内の黒ずみは割り箸で擦って汚れに傷をつけます。

トイレ用洗剤をかけてブラシで擦ります。

【ポイント1】

 

頑固な汚れは、割り箸などで擦ってから洗剤をかけましょう。

【ポイント2】

 

臭いが気になる場合は、便座の裏側・床・便器の回り・壁を掃除してみましょう。便座は簡単に外せるものが多いので取扱説明書を確認してみてください。

塗装が剥げないように注意しながらきれいに!

洗濯機

●使用するもの:酸素系漂白剤(粉タイプ)、針金ハンガー、古ストッキング

45~50℃のお湯を満水まで入れて5分程度回します。

粉タイプの酸素系漂白剤を500g程度入れます。

15分程度回して洗剤を全体に行き渡らせます。

針金ハンガーに古ストッキングをかぶせたもので、浮いてきた汚れをすくって取り除きます。

脱水をして汚れがなくなるまですすぎと(4)を繰り返します。

【ポイント】

 

お湯の温度は熱めの方が効果があります。酸素系漂白剤の中に含まれる過炭酸ナトリウムは、45~50℃で最も洗浄力が高まるといわれています。

PROFILE

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教えてくださったのはこの方!

おそうじ本舗
くらしスタイル研究所 所長

尾崎 真(おざきまこと)

おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。