貸したい
イマドキの入居者は、賃貸住宅にどんな設備を望んでいるのでしょうか?好みやライフスタイルの多様化で、入居者ニーズも実にバラエティに富んでいます。全国賃貸住宅新聞が毎年調査している「入居者に人気の設備ランキング2024」を参考に、競争力を高め、安定経営につながるヒントを探っていきましょう。
まずは、必須の設備をチェック!
「この設備がなければ入居者が決まらないTOP10」では、新築物件ならばほぼ完備している設備がズラリと並びました。上位3つは、単身者・ファミリーともに同じ。1位「エアコン」、2位「室内洗濯機置き場」、3位「TVモニター付きインターホン」です。
ネットショッピングの普及に伴い、利便性やセキュリティーの面からニーズが高まっているのが「宅配ボックス」です。大手の物流会社が、働き方改革やドライバー不足、環境配慮などを理由として“置き配”を定番化する動きを見せる今、宅配ボックスの需要はさらに高まることが予想されます。
「温水洗浄便座」や「独立洗面台」も根強い人気。単身者からの要望も高い設備です。昨今は、古い物件に見られる洗面・トイレ・風呂がセットになった「3点ユニット」は、部屋探しの選択肢から外れてしまいがちです。3点ユニットから洗面台を独立させるリフォームは、工夫次第で可能な場合もあるので、一度検討してみてはいかがでしょうか?
他方で、賃貸住宅の付加価値を高め、家賃アップも望める、「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まるTOP10」がこちら。
単身者・ファミリーともに1位の「インターネット無料」は、単身者で10年連続、ファミリー向けで9年連続となっています。もはや必須の設備であり、近隣競合との差異化を図るうえでも欠かせない設備といえるでしょう。
今回、単身者・ファミリーいずれでも初めてランクインしたのが「ペット用設備」です。ペットと楽しく安心して暮らせるペット共生型賃貸住宅は、やや高めの賃料設定が望める傾向です。ペット用設備には、共用部の「ペットの足洗い場」や敷地内の「ドッグラン」などが挙げられます。専用部であれば、散歩に使うリード用のフックや、ペットが滑りにくい・傷つけにくい床材や壁材、ペット臭を防ぐ脱臭機能を備えた内装材などがあります。
また、単身者で初めてランクインした「ガレージ」は、ファミリーでも8位に入っています。車やバイクを趣味として楽しむ層に一定のニーズがあると考えられます。完備する賃貸住宅はいまだ少ないため、話題性や注目度が高まることや、入居者に長く住んでもらうことが期待できそうです。
「入居者に人気の設備ランキング2024」では、「入居希望者に敬遠される設備TOP10」も紹介されました。
上位3つをはじめ、想像通りと納得される方も多いことでしょう。
その中にあって、意外なのが「オール電化」です。
火を使わないことによる安全性や光熱費の抑制が期待できる、掃除がしやすいなど、メリットは多いものの、入居者には不人気のようです。
その理由はどこにあるのか?
“停電すると料理も給湯もできない”、“IHクッキングヒーターを上手に使いこなせない”、“電気給湯器だと、冬の寒い時期にお湯がぬるくなりやすい”などが考えられます。
使い勝手や利便性など、個々の好みに左右されがちな設備だけに、導入を考える際は慎重に検討することが必要かもしれません。
「今後需要が増えると思われる設備TOP10」も見てみましょう。
前出の必須設備、家賃アップが望める設備でもランクインしているものが多く見受けられます。
その中でも注目したいのが、2位の「高齢者向け設備」です。
少子高齢化・核家族化などで、今後も都市部を中心に単身世帯が増え続けると言われている中、賃貸住宅でひとり暮らしをする高齢者は少なくありません。それだけに、高齢者が入居できる、安全に安心して暮らせる賃貸住宅の需要は、今後ますます高まると推測されます。
また、「防災設備(蓄電池、備蓄品など)」は、前回のランク外から同率3位となりました。日本は地震や風水害などの自然災害が多く、近年は特に甚大な被害をもたらす災害が頻発していることもあり、防災意識がより一層高まっているようです。
入居者はもちろん、地域住民の方々にも安心を提供できる備えを完備した賃貸住宅が、今後、ひとつの選択肢となるかもしれません。
古くなった設備を新しいものに替える、和室を洋室にする、水回りを一新するなど、ご所有される賃貸住宅を入居者や社会のニーズに合わせてアップデートし続けることは、空室対策や競争力強化の一助になりえます。
東急コミュニティーがご紹介する東急住宅リースでは、費用対効果の最大化や資産価値の向上につながるご提案やサービスを提供しております。賃貸管理はもちろん、賃貸用リフォームをご検討の際は、お気軽にご相談ください。
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