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マンションでステキな暮らしを楽しむ住人十色

独自性を追求したオリジナル画材をキッチンで手作りする
生活の中にアートが溶け込んだ暮らし。

老舗画材店から独立して「河内洋画材料店」を立ち上げ店主となった河内裕子さん。
ご自身で開発した画材をキッチンで一つひとつ手作りしているそうです。
「世の中にないものを作りたい」という思いで始めたという画材作りやお住まいに関するこだわりなどを伺いました。

新しい感覚の画材店として
家業から独立し、芦屋から東京へ

今回お訪ねしたのは「河内洋画材料店」の店主、河内裕子さんのお住まいです。
「家業の画材店に長年勤務していましたが、4年前に『河内洋画材料店』を立ち上げたタイミングで東京に移転しました」とおっしゃる河内さんのご実家は、老舗の画材店「KAWACHI」。独立したきっかけは、
「新しい画材を作りたかったからなんですけど、はじめは『絵を描かない人でも楽しめる画材店』をコンセプトに作業着『ブルーズシリーズ』を作りました。でもそれだけだとアパレルになってしまうので、象徴的なオリジナルの絵具を作りたいと思い、それが『BIG OIL PASTEL』というオリジナル商品の開発につながりました」

この「BIG OIL PASTEL」という商品は、通常のオイルパステル約15本分の大きさ。油分も多めで軟らかいのが特徴。驚くことに、一つひとつ河内さんが手作りしているのだとか。
「とにかく太いオイルパステルが作りたいと思い、まずメーカーさんに相談したんです。でも『作れない』と即座に断られてしまって。それなら自分で作るしかないなと。まさにこの家のキッチンで作っているんですけど、イベントの前とか数が必要なときは、とにかくキッチンにこもって黙々と作業しています。なので家の中だとキッチンにいる時間が一番長いんじゃないかな……」

新製品のアイデアは、世界的デザイナーの
作品からインスピレーションを受けて

世の中にないオリジナルの画材を手作りする、そんな大胆な決意に至った原動力は、何だったのでしょうか。
「仕事柄多くのアーティストさんとお会いする機会がすごく多いんですけど、アーティストさんには常に新しいもの、他にないものを創造しようという強い思いがあって、そういうエネルギーに刺激を受けることが多いですね。新たな画材を作りたいと思ったときも、コシノヒロコさんとの出会いが大きかったです。というのも以前にテレビでコシノさんが、『KAWACHIで買ってもらったパステルがクリエーションの始まりでした』とおっしゃっていて、たまたま実家で観ていて家族みんなで感激したんですけど、そのときのゾワゾワする感覚は今でもはっきり覚えています。それから何年後かにコシノさんにお会いできまして、その場所にコシノさんの抽象画が飾ってあったんですね。すごく迫力がある作品で、圧倒されながらも、太い線が描けるオイルパステルがあったらいいんじゃないかって閃いたんです。それで、後日、実際に完成した『BIG OIL PASTEL』をコシノさんにもお渡ししたらとっても気に入っていただけて、作ってよかったって実感できました」

部屋にアートを飾るのは
当たり前の感覚になっています

河内さんのお宅でまず目を引くのは飾ってあるいくつものアート。
「子どものころから父に美術館に連れて行ってもらってましたし、家業を手伝うようになってからはお客さまでもある作家さんの展覧会にも行く機会が増えました。そもそも実家には数えきれないくらいの絵画やオブジェが飾ってありますし、部屋にアートを飾るのは当たり前の感覚です。正直、お気に入りのアートに合わせて家具も変えたいと思ってはいるんですけど、なかなか時間的に余裕がなくて、つい後回しになってしまって……」とも。

東京でひとり暮らしをする決心をなさってから一年くらいかけてお部屋探しもされたそうで、ここに決めたきっかけを伺ってみたところ、
「結構な数のお部屋を見ましたけど、室内は素敵だなと思っても窓を開けてみるとお隣さんの壁や窓が目の前にあったり、なんていうか室内は広いのに景色が窮屈な印象のお部屋が多かったんです。でも、ここは窓を開けたら緑が目に入って、しかもその木には沢山の鳥がいて。その光景を見て『ここにしよう』と決めました。生まれてからずっと芦屋に住んでいたので東京のことはよく知りませんでしたけど、約4年住んでみて、私が住んで楽しめそうな街もわかってきました。それが恵比寿、代官山、中目黒エリアなんですけど、住まいごと引っ越すか、イベントもできるようなアトリエも兼ねた工房を構えるか、そのエリアでできたらいいな、と構想中です」

①ベランダ側からのリビングダイニング。奥にキッチンが続いています。出窓には素敵なアートもいっぱい。壁に飾られた現代アートも印象的です。作品同士がじゃまし合わない飾り方にアート愛とセンスを感じます。
②スペインのアーティスト、エドガー・プランズ氏の作品。「BIG OIL PASTEL」への思いが描かれています。
③玄関からリビングへ続くアプローチ。鏡の横に置かれた作品は「この抽象画はもともと知人宅にあったものを譲ってもらいました。とっても気に入っている作品です」と河内さん。

栄養のバランスも考えながら
食事はしっかりと、が健康法です

食べることも大好きとおっしゃり、
「どんなに忙しくても食事は自炊をしてきちんと食べます。手軽に作れるメニューが多いんですけど、糠漬けもやっていますし、毎日しっかり栄養バランスも考えながら食べています。それが健康法でしょうか」

ご自身が手づくりしたオリジナル画材が、作家さんの手によりアートに昇華され、その作品を目の当たりにしたとき、なんともいえないうれしさがこみ上げてくる、と笑顔でお話しくださった河内さん。アートが身近にある暮らしの豊かさを感じさせてくれる素敵なお住まいでした。

MANSION DATA

間取り:1LDK
延床面積:62㎡
築年数:19年
古くからの邸宅街や歴史的建物も多い高級感が漂うエリアに建つ瀟洒なマンション。駅前には大規模施設が並び、賑やかながら、一歩住宅地に足を踏み入れると、品格をも感じさせる静かな街並みが広がっています。

PROFILE

「河内洋画材料店」店主
「KAWACHI」執行役員

河内 裕子さん(かわち ひろこ)

家業である大正9年創業、大阪の老舗画材店「KAWACHI」で20年以上接客を務める。2017年に独立、拠点を東京に移し「絵を描かない人にも楽しめる画材店」をコンセプトに創業時の屋号『河内洋画材料店』を継承した画材ブランドを立ち上げる。

キッチンに立つ河内さん。用事がある日以外はほぼ習慣的にキッチンで、オリジナル画材「BIG OIL PASTEL」を作っているそうです。着用の作業着は自社製品「ブルーズシリーズ」のもの。

カラフルな画材がきれいに並べられた棚は商品サイズに合わせた特注品。ダイニングに置かれていて空間のアクセントにもなっています。

ダイニングテーブルの上に飾られた作品は若手のアーティスト、濱大二郎氏のもの。

リビングのソファ上に並んでいる2点は、baanai氏の作品。個展で観て気に入って購入したそうです。

「ベランダからの風景が決め手になりました」とおっしゃる通り明るく緑も豊か。

写真手前は、「BIG OIL PASTEL」シリーズの「BIG OIL PASTEL Baby」(100色セット)その奥が「BIG OIL PASTEL」(3色セット)どちらも河内さんが思いつきで色の調合をし、ほとんどの色が品番がない限定色。写真左は、東京駅高架橋の赤レンガの廃材を砕いて作ったアクリルの絵具。河内さんがJR東日本に企画を持ち込み、企画からデザインまで手がけた商品。JR東日本オンラインショップ「RAILYARD」などで購入できます。

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「河内洋画材料店」の「BIG OIL PASTEL」は、濃く柔らかく描けるように成分を配合。POP-UPショップやイベントなども開催。河内洋画材料店オンライン、または大阪の「KAWACHI」でも購入可能。「海岸でお絵描きイベントをやったり、京都のクラブでライブペインティングも何度か開催しました。目の前で楽しそうに絵を描いているところを見ると、この画材を作ってよかったなあと実感できます」
河内洋画材料店:https://www.kawachi1920.com/
KAWACHI:http://www.kawachigazai.co.jp/

MANSION DATA

間取り:1LDK
延床面積:62㎡
築年数:19年
古くからの邸宅街や歴史的建物も多い高級感が漂うエリアに建つ瀟洒なマンション。駅前には大規模施設が並び、賑やかながら、一歩住宅地に足を踏み入れると、品格をも感じさせる静かな街並みが広がっています。

PROFILE

「河内洋画材料店」店主
「KAWACHI」執行役員

河内 裕子さん
(かわち ひろこ)

家業である大正9年創業、大阪の老舗画材店「KAWACHI」で20年以上接客を務める。2017年に独立、拠点を東京に移し「絵を描かない人にも楽しめる画材店」をコンセプトに創業時の屋号『河内洋画材料店』を継承した画材ブランドを立ち上げる。