マンションでステキな暮らしを楽しむ
住人十色
“自分カラー”にスタイリング、好きがあふれる暮らし
目次
自身が好きな「暖色カラー」を軸にした発信で、Instagramを中心に多くのファンを魅了するスタイリストの椛沢さん。プライベートでは結婚を機に、中古マンションをフルリノベーション。ご主人との暮らしや、センスが凝縮されたインテリアにも注目が集まります。今回は、度々SNSにも登場する「椛沢ワールド」全開のご自宅を訪問。リノベーションのこだわりや、お気に入りの家具に囲まれた心地よい過ごし方について伺いました。
自分の「好き」を信じ
駆け抜けたスタイリスト時代
専門学校を卒業後、勤務した有名サロン「GARDEN」でグループ史上最速となる2年1か月でスタイリストデビューを果たした椛沢さん。その後も新店舗の立ち上げやサロン代表を務めるなど、常にフルスロットルでキャリアを築いてきた原動力は、幼少期からの「負けず嫌い」な性格にありました。
「新潟の実家で兄と競うようにスキーの練習に明け暮れていました。運動会でも男女関係なく絶対に1位を狙うような子どもでしたね」
アシスタント時代は朝一番に出社し、営業後も最後まで残って練習。努力をいとわない芯の強さは、トレンドの波の中でも発揮されます。海外からクールな寒色カラーが人気となっていた時のこと、椛沢さんが選んだのは「暖色」でした。
「トレンドを追いかけるのではなく、自分が『好き』と思う気持ちを大切にしたいと考えました。自分が本当に良いと思えるものだから、お客さまにも自信をもって提案できる。そう信じていました」
「#暖色カラー_yuzu」という独自のハッシュタグで、暖色カラーにした「自撮り」やスタイリングをInstagramに投稿したところ、フォロワーが急増。インフルエンサーとしても注目されるようになります。
①物件探しの条件にあげたのが「リビングの広さ」。イエローのアクセントカラーがほどよく効いたセンスあふれる空間
②料理好きの椛沢さんがこだわったキッチン。ご主人も料理が好きで、2人で一緒にキッチンに立つ時間も長い
③お気に入りの「G-plan」のテーブルはリノベーション前に購入。コロンとした赤色の照明がキュート
憧れの家具を軸に心地よい空間をつくる
一躍人気スタイリストとなってからも仕事に全力投球の日々を送っていた椛沢さんですが、転機となったのは結婚でした。
「とにかく早くデビューしたいと思いましたし、スタイリストになった後は売り上げを伸ばしたいと頑張り続けました。結婚したのはちょうどサロンの代表を務めていた時。『スタイリストとしてやれるところまでやった』という達成感もあり、次第にプライベートにも目を向けるようになりました」
夫婦で暮らす物件を探す際にこだわったのが、「リビングの広さ」と「キッチン」でした。
「もともと料理が好きでしたし、健康のためにもできるだけ自炊をしたいと思っていました。料理をしていても家族とコミュニケーションがとれる、互いの顔が見える間取りが理想だったんです」
もうひとつ、部屋づくりの軸になったのが「憧れの家具がある暮らし」です。中でもイギリスのヴィンテージ家具「G-plan」の丸テーブルは、夫婦で食事をする場所にどうしても欲しかったアイテムでした。
「とても人気の家具なのでなかなか巡り合えませんが、運良くオークションに出品されていたんです。まだ引っ越す前でしたが『今しかない』と購入しました。テーブルの大きさを基準に、キッチンの幅や通路のスペースを決めていったんです」
テーブルだけではなく、ソファや棚も引っ越し前にヴィンテージショップで購入。「リビングの棚の幅が広すぎて、設計段階でドアのスペースとかぶってしまい、ドアを斜めに取りつけてもらったんです」というエピソードも。
テーブルやソファは空間の印象を左右するだけではなく、形、色、手触りが生活と密接に結びつき、お気に入りであればあるほど日々の幸福感が高まります。部屋のスペースに合わせた家具選びではなく、好きな物で暮らしを満たす椛沢さんらしいスタイルが、空間の端々に表れています。
①ソファでくつろぎながら夫婦でアニメを見る時間が至福のひととき。ゆとりのあるソファがリラックススペースに
②チェストボードの上に置かれた小物。バラバラなようでも、カラーをまとめることで統一感が生まれスッキリと見える
“映える”部屋づくりは空間全体の俯瞰から
ところどころに配されたアクセントカラーが空間を引き締め、まるでインテリアショップのような椛沢さんのご自宅には、直感を信じる「好き」が溢れています。例えば、リビングで目をひくイエローのボックスは、ヴィンテージショップを訪れた際に直感で一目惚れしたもの。湧き上がる感情を大切に迷わず購入しました。
「黄色が好きなので目にとまりました。買ったお店で台車を借りて、そのままガラガラと自宅まで運びました。本来はダストボックスですが、鏡の横に置いてメイク道具入れとして使っています」
キッチン、リビング、洗面スペース、動線。ひとつひとつに椛沢さんの「こうしたい」を反映させながら、全体のトーンが整うのはスタイリストとしての視点が反映されるから。
「お客さまの『こういうヘアスタイルになりたい』を具現化するのが私の仕事です。理論だけでカットするのではなく、お客さまの雰囲気や骨格を見て、全体を調和させる感覚を大切にしています。それは、細部にこだわりつつ空間全体を整える、リノベーションや部屋づくりにも通じるものがあるかもしれませんね」
キッチンの棚を自ら塗装して取り付けたり、サロン空間のタイルを張ったりと、手を動かして空間を仕上げることに喜びを感じるという椛沢さん。「もっといろいろやりたい」という言葉に、空間づくりへの尽きない情熱がにじみます。
新たなステージで育む
おだやかで満ちたりた時間
2026年4月から活動の場をプライベートサロンへと移し、フリーランスとしての新たなステージが始まりました。サロンワーク時代は、深夜に帰宅することが当たり前で、ご主人とゆっくり食卓を囲む時間もままなりませんでしたが、フリーランスになってから19時台に帰宅できるようになり、おだやかな時間を過ごせるように。
米どころで知られる新潟・魚沼市の実家から送られてくるお米を炊いて、自炊を楽しむのも日常の大切な一場面。「早く帰って、ご飯を一緒に食べる。それだけで幸せを感じます」とほほえみます。
2人でソファに並んでアニメを観たり、キッチンで肩を並べて料理をしたりするのが、今の椛沢さんにとってかけがえのない時間。「仕事だけではなく、家族との時間をもっと大切にしたいと思うようになりました」と語る表情は、今の暮らしへの満足感に満ちています。
既存のお客さまとの関係も、プライベートサロンに移ってからより深まりました。「予約が取りにくくなったにもかかわらず、都合を合わせて来てくださるお客さまを大切にしたい」という思いは、椛沢さんのライフスタイルそのものを支持してくれる、フラットで温かな信頼関係の中で育まれてきたもの。
新しいライフステージで、椛沢さんの「好き」がどのように形を変え、広がっていくのか、これからも椛沢さんの発信から目が離せません。
棚には結婚祝いでプレゼントされたグラスやポップなデザインの瓶を配置。グラスは「可愛すぎて使えない」のだとか
板に塗装をして、使いやすいサイズに取り付けた棚。バランスを見ながら一人で取り付けたというのも驚き
ほとんどの家具はヴィンテージショップで購入。
見た瞬間にピンとくる
部屋のところどころにア クセントカラーが映える。「HAY」の壁掛けシェルフや吊り下げ られたバッグの色もリンク
スッキリとした洗面スペース。蛇口の取り付け場所やタイル張りなど、水回りのこだわりがつまっている。丸鏡はネットで購入
沢山の靴を収納できる、ゆったりとした玄関。奥のウォークインクローゼットとつながるスムーズな動線
スッキリとした洗面スペース。蛇口の取り付け場所やタイル張りなど、水回りのこだわりがつまっている。丸鏡はネットで購入
沢山の靴を収納できる、ゆったりとした玄関。奥のウォークインクローゼットとつながるスムーズな動線
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2017年に「GARDEN」入社後、グループ史上最速の2年1カ月でスタイリストデビューを果たします。その後、「kelly.」のオープニングスタッフ、「lulu.」の代表を務め、プライベートサロンで完全マンツーマンの施術を行うスタイルに活躍の場を広げてきました。寒色カラーがトレンドの時に、自身が好きな暖色カラーを打ち出すなど“自分の好き”をSNSで発信。プライベートを含めた、椛沢さんの生き方そのものが注目されています。
① 仕事中の一コマ。日々さまざまなお客様のスタイリングを手がける
② 施術後の様子。お客様の髪をオレンジカラーの暖色パーマに
③ サロンの内装。タイルを貼った仕上がりの様子。タイル張りを自分の手で行うことも
④ 忙しい日々の中でも、夫婦二人で料理をする時間を大切にしている
⑤ クリスマスには手作り料理を準備して、自宅で過ごす時間を楽しむ
⑥ Instagramに投稿する写真を撮影中。サロンや手がけたスタイリング、生活の様子などを発信
MANSION DATA
間取り:1LDK+クローゼット
専有面積:70.07㎡
築年数:築26年
コメント:中古のマンションを一年をかけてフルリノベーション。自分の「好き」という気持ちを大切にする椛沢さんらしく、居室は憧れの家具などお気に入りのものに満ちている。
PROFILE
美容師・スタイリスト
椛沢 柚希 (かばさわ ゆずき)
暖色カラーを打ち出し、SNSを中心に絶大な支持を得るスタイリスト。多くの顧客がライフスタイルにも共感を寄せる。2026年4月よりプライベートサロンをスタート。フルリノベーションをした物件でご主人と二人暮らし。