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マンションを買換える
3つの方法

今住んでいるマンションを売却して、新居を購入する住み替えは「売却」と「購入」のタイミング次第で、資金計画や新居選びにかけられる時間、諸費用などが変わってきます。
今の住まいの住宅ローンが残っている場合はとくに、スケジュール調整が難しくなります。
マンションを買換える方法は「購入先行型」「売却先行型」「同時進行型」の３つに大別されます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、状況や意向にあった方法でマンションを買換えましょう。

購入先行型とは、新居の購入を先行する買換え方法です。新居を購入してから今の住まいを売却するため、新居選びに時間をかけられます。
また、転居後に今の住まいを売却することから、内見対応などの手間がかかりません。

他方で、今の住まいの住宅ローンが残っている場合は、新居の融資審査が通らない可能性があります。審査に通ったとしても、今の住まいが売れるまではローン返済が重複する期間が生じるため、家計を圧迫するおそれがあります。
ダブルローン状態を解消したいという気持ちから、売却を焦ってしまう可能性もあるでしょう。

売却先行型は、今住んでいる住まいの売却を先行する買換え方法です。
購入先行型のようにダブルローンになるリスクはなく、資金計画も立てやすい一方で、今の住まいを先に引き渡す場合には、新居の引渡しを受けるまでの仮住まいを用意する必要があります。

新居を見つけて移るまでの数ヵ月間、一時的に入居できる住まいを見つけるのは容易ではなく、長期化すると仮住まいの賃料等がかさみます。また、仮住まいの期間を短くしたいという気持ちから、新居探しを焦ってしまう可能性もあります。
融資や購入資金的には支障が出にくい買換え方法ですが、新居に移るまでに労力や時間がかかる点はデメリットといえるでしょう。

同時進行型とは、今の住まいの売却と新居の購入の決済・引渡しを同日にする買換え方法です。
同日に今の住まいのローンを完済し、新居の融資を受けるため、ダブルローンになることはありません。また、同時進行型の買換えでは、特約で旧居の引渡しに1週間程度の猶予期間を設け、この間に新居に引っ越すのが一般的です。

今の住まいから直接、新居に引っ越せるため、仮住まいも不要です。
ただし、2つの売買取引の決済を同日にすることは容易ではありません。それぞれに売主、買主、融資する金融機関があり、決済は仲介会社や司法書士のサポートも不可欠です。売り買いのタイミングを考慮しながら、2つの取引に関わるすべての人・機関のスケジュールも調整する必要があります。