「暮らしの窓とは」
マンションのライフスタイルを彩る
様々な情報をお届けします。
マンションでステキな暮らしを楽しむ住人十色
東京と大阪で定期的に料理教室を開催しながら、さまざまな活動をなさっている坂口優子さん。料理家として多忙な日々を送りながら、大学生としての一面も。心身の健康を大切にしながらアクティブに過ごす毎日についてお話しいただきました。
今回お訪ねしたのは、料理家・坂口優子さんのお住まいです。
「私は生まれも育ちも大阪で、夫とも大阪で知り合い26歳で結婚しました。東京に引っ越ししたのは約14年前、夫の転職がきっかけです。特に東京に行きたいっていう気持ちもなく(東京に)行ってもいいかな、くらいの軽い気持ちでした。ですが、いざ来てみたら、夫婦ともに東京が合っているみたいで……。具体的には人との距離感とか、楽だなあ、と感じますね。今でも大阪で料理教室を続けていますし、友だちにも会えますし、今のところ東京から離れる予定はありません」
最初は世田谷に住んでいたそうですね。
「はい。閑静な住宅地として人気も高いエリアで、とても住みやすく、12年間暮らしていました。今の住まいに引っ越ししたのは、夫が独立しまして、オフィスまでの通勤時間を短くするためです。この家を内見したときは『リビングが斜めで住みにくそうだな』と思ったのですが、実際に住んでみたら、とても住みやすくて気に入っています」
ご自宅でお料理教室をなさっているのですよね?
「はい。東京は自宅で、大阪ではキッチンスタジオで開催しています」
今のお仕事をはじめるきっかけを教えてください。
「お料理はもともと好きでした。でもお菓子やパンはなかなか自己流ではうまく作れないので、ちゃんと習いたくて大手の教室に通ったんです。そこでインストラクターという職業があることを知り、私も教える立場になりたいと思いまして、23歳で習いはじめて、25歳でインストラクターになり、4年勤めてから独立しました」
教える立場になって何か心がけていることはありますか?
「わかりやすく、というのはもちろんですが、もたもたしないように、テンポよく、でしょうか。たとえば差し替えを用意しておくとか。あと、私の教室は同じメニューをやりません。なのでたまに『人気のメニューは?』と聞かれることがありますが、繰り返さないのでわからないのです。メニューを決めるときに大事にしているのは季節の食材を取り入れること。お料理は季節を味わうものでもありますから。あとは季節感と同じくらい〝だし〟も大切にしています」
①斜めの形状が特徴的なリビング・ダイニング。「料理教室やホームパーティーにも思ったより使いやすくて気に入っています」
②「自慢になるかどうかはわかりませんが、私はネットでの買い物を失敗したことがほぼありません。スツールも食器棚もネットで購入しました」と坂口さん。
③「部屋には花よりグリーンを飾るのが好きなんです。前の家から持ってきたものもありますし、この家に引っ越ししたときにお祝いでいただいたものもあります」
レシピはどのようにして考えるのでしょう?
「日々のメニューの組み合わせですね。私たち夫婦はあまり外食はせず、家ごはんに落ち着きがちなのですが、外食の際はアレンジの参考にしたり、メニューを再現することもあります。和洋中のカテゴリー分けはあまりきっちりせず、和の出汁を洋に使ったり、洋の食材を和風にアレンジすることもあります」
企業へのケータリングもなさっているのですね。
「定期的に雑誌社にケータリングしています。あと、夫が経営する会社のスタッフ用に月曜から金曜まで週5日、お弁当を作っています。料理家が作るお弁当が福利厚生としても好評でうれしいですね。夫の会社は『心身ともに健康で』がポリシーでもあるので、そのサポートができればと思っています」
坂口さんご自身はどのように健康管理なさっていますか?
「数年前からピラティスをはじめました。月に4〜5回レッスンにも通っています。ピラティスのおかげで、1年で約5キロ減量できましたし、そのせいかフットワークも軽くなった気が……。あとは朝、お弁当を作り、夫を送り出した後、ランニングをしたり、最近はサウナにもはまっています。サウナの後に水風呂に入り〝ととのう〟という感覚がわかるようになりました」
とても活動的ですね、これから挑戦したいことがあれば教えてください。
「はい。今、大学に通っていまして、家から徒歩で行ける場所にある大学なのですが、文章力を上げたくて文学部で勉強中です」
学生たちとの交流も刺激になるとおっしゃる坂口さん。
「課題や試験勉強は大変ですが、若い友だちに助けてもらっています」
大学で学ぼうと思ったきっかけは何だったのでしょう?
「以前に『Forbes JAPAN』に記事を書かせてもらいまして、そのときに書く人になりたいな、と。料理家も続けたいのはもちろんなのですが、同時に文章も書きたくて。そのときに書かせてもらったのは『ソバーキュリアス』というライフスタイルについて。ソバーキュリアスとは、お酒を飲まない生き方を選択した人のことで、心と体の健康づくりという面からも注目しているライフスタイルです。私自身はお酒は好きなんですけどね」
とてもすっきりと暮らしていらっしゃる印象です。
「前の家に比べてトータル的なスペースはかなり狭くなったので、すっきり暮らすための工夫はしています。それは必要ないもの、使わないものを持たないことだとあらためて気付きました。この家は、思った以上に暮らしやすいですね。マンションの管理も行き届いていますし、街も古いものと新しいもののバランスが楽しくて、とても気に入っています」
出来るか出来ないかではなく、まずやってみる。そんなポジティブさが日々を明るくヘルシーに彩ることを教えてくれる素敵なお住まいでした。
MANSION DATA
間取り:2SLDK
専有面積:68㎡
築年数:9年
都心の真ん中に位置しながら懐かしさと歴史を感じさせる街。寺社や老舗飲食店、雑貨、書店、フレンチの名店などが建ち並び、歩くだけでも楽しめるエリアです。「どこへ行くにも便利。食材の買い物にも困りません」と坂口さん。
PROFILE
料理家
坂口 優子さん(さかぐち ゆうこ)
東京・大阪の2拠点で料理教室を開催するほか、企業向け社食弁当の提案・提供、レシピ開発も。雑誌、メディア出演も多数。
HP:https://ristoranteyuko.com
Instagram:https://www.instagram.com/ristoranteyuko/
「以前は木製のダイニングテーブルでしたが、お料理撮影の際カメラマンさんに『傷が目立つね』と言われることも多かったので、セラミックに買い換えました。ちなみにテーブルも椅子も照明もネットで探して購入したものです」
キッチンに窓があることもこの家の決め手になったそう。「キッチンが明るいことは必須条件でしたので、窓があることが高ポイントになっています」
「食器はなるべくブランドを揃えるようにしています。そうすることで、割ってしまったときに買い足しやすいんです」
「大きめで2段のせいろはお気に入りの一つ。せいろを使った蒸し料理はヘルシーですし、意外と簡単。おすすめです」
「我が家は土鍋でごはんを炊いています。黒い方は内ぶたがあり圧がかけられるタイプで3合まで。茶色い方は4合まで炊けます」
「水まわりはとにかくシンプルにすっきりとさせています。生徒さんが手を洗ったりもするのでシンプルが一番なんです」
「20代の頃に陶芸教室に通っていて、そのときに作ったものです。器を作りたくて通いはじめたのですが、オブジェや花器ばかり作っていました」と坂口さん。この作品はご自分でも気に入っているそうです。
「前の家で飼っていた犬の絵を生徒さんのお母さまが描いてくださったものです。3歳のときに病気になり『長生きできない』と言われながら18.5歳まで長生きしてくれました」
トレーニングルームとしてご使用の一室。「私はほぼピラティスを、夫はウエイトトレーニングやエアロバイクをしています」
「トイレもシンプルに、を心がけています。奥にある馬の置物はいただきもので、この場所にはまっている気がして置いています」
料理研究家として東京と大阪を拠点に活動している坂口優子さん。日々の暮らしに寄り添う家庭料理を中心に、食の楽しさと大切さを伝えています。料理教室の主宰のほか、レシピ開発、メディア出演など幅広く活動。「シンプルでありながら心に響く料理」の提案を心がけているそうです。普段使いの食材でちょっとしたおもてなしやホームパーティーを華やかに演出するコツが大好評。「日常の一皿に込められた温もりと、食卓を囲む幸せな時間の大切さを一緒に感じていただければ」とも。また、「ソバーキュリアス」というライフスタイルにも注目し、食を通じた心と体の健康づくりにも取り組んでいらっしゃいます。
①大阪教室にて。盛り付けなどを生徒さんが行うことも。
②雑誌撮影チーム用のお弁当。「ご希望やアレルギーなどにも対応しています」
③だんなさまの会社(税理士事務所)スタッフ用のお弁当。
④大阪教室風景。季節を取り入れたメニューとレシピが好評です。
MANSION DATA
間取り:2SLDK
専有面積:68㎡
築年数:9年
都心の真ん中に位置しながら懐かしさと歴史を感じさせる街。寺社や老舗飲食店、雑貨、書店、フレンチの名店などが建ち並び、歩くだけでも楽しめるエリアです。「どこへ行くにも便利。食材の買い物にも困りません」と坂口さん。
PROFILE
料理家
坂口 優子さん
(さかぐち ゆうこ)
東京・大阪の2拠点で料理教室を開催するほか、企業向け社食弁当の提案・提供、レシピ開発も。雑誌、メディア出演も多数。
HP:https://ristoranteyuko.com
Instagram:https://www.instagram.com/ristoranteyuko/