「暮らしの窓とは」
マンションのライフスタイルを彩る
様々な情報をお届けします。
マンションでステキな暮らしを楽しむ住人十色
インテリアと音楽、2つを柱とした会社を経営するプロジェクト・プロデューサーの渡邊貴志さんの住まいは、都心へも通勤可能な人気の高いリゾート地。
「暮らしの根っこを大切にしている」とおっしゃる渡邊さんに海と山に囲まれた立地でのワーケーションライフについて伺いました。
「海の近くに住むようになって毎日が快適」
そう語るのは、インテリアと音楽関連のお仕事をなさっている渡邊貴志さん。長年、都内で暮らしていたそうですが、約3年半前、海に近い街に転居なさったそうです。
「東京に住んでいた頃は音楽関係の会社に勤めていました。20代の頃はとにかく仕事が生活の中心で、家は眠りに帰るだけ、というような暮らしでした。都内で何回かの引越しを経験した後、東京にも通勤可能な海のある街に引っ越ししました。今の住まいの隣駅でしたが、しばらくはそこから東京へ通勤していまして、往復で2時間かかったのですが、ラッシュ時でもグリーン車に乗れば、読書もできるし、仕事もできる。通勤時間を有効活用できるようになりました。その後、独立しまして、オフィスも今住んでいるエリアの近くに借り、自宅も今の住まいに引っ越ししました」
一軒家への引っ越しを予定していたそうですが、大家さんの都合でキャンセルになり、現在のマンションへ。
「このマンションは、はじめて賃貸に出たようで、昨年の春にタイミングよく引っ越すことができました」
渡邊さんの奥さまも
「この部屋は内見でリビングに入った瞬間に窓いっぱいに緑が広がって、ここに住みたいと感激しました」とおっしゃるだけあってリビングの窓一面に広がる森林はなんとも贅沢。渡邊さんも
「ここからの景色は、季節によって表情も変わるのでまったく飽きません。タヌキやリスもいます。動物たちからすると、私たち側が“人間動物園“かもしれませんよね」
窓からの景色もさることながら渡邊さんご夫妻のお住まいは、とてもすっきり、まとまった印象でセンスのよさとこだわりを感じます。
「住まいの空間づくりで心がけているのが、“暮らしの寸法“です。自分たちが心地いいと感じる暮らしの基本的な要素、暮らしの根っこを把握しながら生活したいと思っています。たとえば、ダイニングテーブルや椅子は、日本人の体型や生活サイズに合わせてデザインされたもので揃えました。“一机多用”という考え方で、ダイニングテーブルには食事だけではなく、仕事や家事でも活躍してもらいます。仕事とプライベートを分けて考える方も多いと思いますが、私は暮らしの延長上に仕事があり、暮らしそのものが仕事であると思っています」
主に絨毯を扱うインテリア関連と、アーティストの活動やレーベルを支援する音楽関連の会社を経営なさっている渡邊さん。自社で関わるさまざまな物事を、生活の中で実際に体感してもらえる場所として、今の住まいに仕事関係の方を呼ぶことも多いのだとか。
「風土と土地柄なのか、この場所で打ち合わせをすると、みなさんリラックスして楽しそうなんです。海と緑に囲まれている環境が、心に優しく作用していると感じます」
インテリアの好みもご夫婦で近いともおっしゃり、
「まずは私が欲しいものを妻に話して、買うか買わないか相談することが多いですね。気になる展示やお気に入りのショップに、2人で一緒に出かけます」
お部屋に置かれている一つひとつがどれも素敵で、ストーリーを感じます。
「好きなものを集めるうちに、いつの間にか増えてしまって。こうやって収集したものたちを並べると、今の自分の脳内をさらけ出しているようで、ちょっと恥ずかしいですよね」と独特の表現で語ってくださいました。
「今は新型コロナウイルスのこともあり、在宅ワークの方も増えていますよね。実際に都内近郊から、このあたりのリゾートエリアに転居してくる方も多いです。私はこのエリアに引っ越ししてから、食べものを通して四季を感じるようにもなりました。このあたりは野菜がとってもおいしくて、軽く塩をふっただけで十分なくらい、滋味に溢れています」
①ダイニングテーブルと椅子は、日本人のサイズに合わせた低座のデザイン。自分たちの暮らしにフィットする「暮らしの寸法を大事にしたい」と渡邊さん。
②レコードで音楽を流すことが多いそう。ターンテーブルもインテリアの一部として存在感を放っています。
③リビングに置かれた多面型スピーカーは、sonihouse製のもの。「飾らないありのままの音を再生してくれるのですごく心地いいです」
④絵画のようなブルーの写真は、友人の写真家・小林光大さんの作品。「想像していた以上のサイズ感に仕上がって驚きましたが、とても気に入っています」
現在は、週の半分は都内のクライアントのオフィス、残りはご自宅と自宅近くのオフィスで、というスタイルだそうで、仕事の合間に海へお散歩に行くこともあるのだとか。
「いつもバッグにイヤホンを忍ばせて、パッと出かけます。夫婦2人でゆっくり散歩することも多いです。ここに住んでいるだけで心もからだもどんどん健康になっていく、そんな感覚があります」
暮らすということ、時間と環境を楽しむということ、それらの細部を大切に慈しむということ、そしてそのすべてが価値のあるものだということを気づかせてくれる素敵なお住まいでした。
MANSION DATA
間取り:1LDK
延床面積:79㎡
築年数:13年
高級別荘地としても知られるリゾート地。海も山もあり、商業施設や学校も充実。「移住者にも気さくに接してくれるオープンさも魅力」と渡邊さんが語るように、ワーケーションにも適し、ますます人気が高まっているエリアです。
PROFILE
プロジェクト・プロデューサー
STITCH INC. 代表
渡邊 貴志さん(わたなべ たかし)
1990年、山形県・山辺町生まれ。「ロマンと、リアリズム。」を理念とし、生活領域と音楽領域を中心に活動中。携わるプロジェクトがすこやかに発展し、永く続いていく在り方をテーマとしている。
STITCH INC.:https://stitch-inc.jp/
リビングの窓一面に広がる風景を見た瞬間に住むことを決めたそうで、ベンチに座って寛ぐことも多いそう。季節によって木々の表情も変わり、山側の景色のよさを日々実感しているとか。ヒーリング効果も高そうです。
水回りはすっきりと。さりげなく置かれたかご一つにもセンスのよさとこだわりが感じられます。
いつの間にかストックされたお気に入りのものたち。置き方も洗練されていてストーリーを感じさせます。
白を基調にした寝室には光もたっぷりと射し込みます。自然に囲まれた暮らしは眠りの質も高めてくれそうです。
キッチンにはご夫婦で立つことも多く、「和食は妻、洋食は私が担当することが多いですね。自分たちの動線に合わせたキッチンをオーダーするのが理想」とおっしゃり、「実はその計画も進めているところです」とも。
主にインテリアと音楽関連のお仕事をなさっている渡邊さん。インテリアのお仕事では、さまざまなデザイナーとの製品開発も。写真は、その中の一つ、「minä perhonen(ミナ ペルホネン)」とのコラボレーションによる絨毯です。約2年を費やし完成した絨毯の名前は『birds in the forest』。つくり手とつかい手、社会(市場)のすこやかな循環を考えたものづくりがテーマとなっています。
STITCH INC.:https://stitch-inc.jp/
MANSION DATA
間取り:1LDK
延床面積:79㎡
築年数:13年
高級別荘地としても知られるリゾート地。海も山もあり、商業施設や学校も充実。「移住者にも気さくに接してくれるオープンさも魅力」と渡邊さんが語るように、ワーケーションにも適し、ますます人気が高まっているエリアです。
PROFILE
プロジェクト・プロデューサー
STITCH INC. 代表
渡邊 貴志さん(わたなべ たかし)
1990年、山形県・山辺町生まれ。「ロマンと、リアリズム。」を理念とし、生活領域と音楽領域を中心に活動中。携わるプロジェクトがすこやかに発展し、永く続いていく在り方をテーマとしている。
STITCH INC.:https://stitch-inc.jp/