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家電ライターさんに聞く!
スイッチをオンにするだけで料理、掃除、洗濯などを自動でやってくれる「ほったらかし家電」。家電に詳しいライターの石井和美さんに「ほったらかし家電」の最新情報を教えていただきました。
今回「ほったらかし家電」について教えてくださったのは、家電レビューに定評あるライターの石井和美さん。石井さんは、ご自身の家電ラボをお持ちで、ありとあらゆる家電を実際に使ってみて、多くのレビューを書いていらっしゃいます。
さて、そもそも「ほったらかし家電」とは、いつ頃に登場したのでしょうか。「『ほったらかし』というワード自体は、2015年くらいから使われるようになったでしょうか。『ホットクック』という調理家電が、『ほっとく』+『クッキング』の造語で、それをきっかけに『ほったらかし家電』というカテゴリーができたと記憶しています。それよりも前から家事の手間が省ける家電はどんどん開発されていて、背景には共働きの家庭が増えたことがあり、家事をラクにするという目的が第一でした。でもだんだんそれだけではなくなってきて、家事がラクになる上で、さらに家事のクオリティーも上がる製品が増えています。たとえば、調理家電だと日頃作るメニューがよりおいしくできるだけでなく、日常では作らない、ちょっとハードル高めのお料理も簡単にできるようになっているんです。掃除にしてもロボット掃除機の方がきれいにしてくれたりしますからね」
コロナ禍による変化もあったそうで、
「家にいる時間が増えると、家事の回数も増えて、手間を省きたい願望も高まりますよね。それに家の中を充実させたいと考える方も増えていますし『ほったらかし家電』の需要もますます高まっています」
また、高額な家電も価値が伴えば売れるようになっているともおっしゃり、
「10万円超えのコーヒーメーカーがヒットしたり、高額な家電もすごく売れています。デザイン性が高い製品も人気ですし、家電を見る目が肥えてきているんでしょうね」
このほか最近の特徴として
「昔は4人家族用の家電が主でしたが、最近は単身者用や2人用の製品も多くなっています。新生活がスタートするシーズンでもありますし、環境や家族構成の変化に合わせて『ほったらかし家電』を役立ててみてはいかがでしょうか」
では、石井さんおすすめの「ほったらかし家電」の中から「調理家電」「クリーン家電」「洗濯家電」の計8点をご紹介します。
SHARP(シャープ)
ヘルシオ ホットクック KN-HW16G (2~4人用)
¥60,000(税込/オープン価格・実勢価格)
※記載価格は編集部調べによるものです。
「ほったらかし家電」の走りといえば、ホットクック。私は初期のものも最新のものも使ったことがありますけど、ネットからレシピがダウンロードできるようになったり、年々進化しています。一番のポイントは、火加減はもちろん、まぜ技ユニットが付いていて勝手にかき混ぜてくれるので失敗しないこと。コンロを使わないのもうれしい点。一時期圧力鍋もすごく流行りましたけど、加圧・減圧で時間がかかるんですよね。ホットクックは料理によって比較的短い時間でできることもあり、売れ続けている調理家電です。
※本体カラー赤色の写真はKN-HW24Gです。
Cuisinart(クイジナート)
エアフライ オーブントースター TOA-38
¥29,700(税込/オープン価格・実勢価格)
※記載価格は編集部調べによるものです。
大型のファンが搭載されているので、そのパワフルな熱風でトーストや揚げ物、グリル料理もすごくおいしく仕上がります。パンを焼く機能も4種類から選べて、冷凍食パンも表面はカリッと、中はもちもちに。唐揚げなどの揚げ物や皮付きチキンなども放り込んでおくだけでプロ級の仕上がりになりますよ。カロリーオフになるのもうれしい点です。パンを焼くだけじゃなくて調理機能もプラスされているところがお得感ありますよね。
THANKO(サンコー)
超高速エッグスチーマー 卓上でゆでたまご RCP
¥3,278(税込/オープン価格・実勢価格)
※記載価格は編集部調べによるものです。
ゆでたまごをお鍋で作るのってわりと面倒ですよね。でもこの製品は、お鍋とたっぷりの水を用意することなく、ほったらかしで、しかもコンロも使わずテーブル上でゆでたまごができちゃいます。少しの水を入れればいいだけなので水やガスの節約にもなりますし、超半熟から固ゆでまで、ゆで加減も選べて、最短だと6分で完成。準備も後片付けもラクですし、ゆでたまご需要は高くて、かなりの人気製品です。
ルンバ コンボ j7+
¥159,800(税込/オープン価格・実勢価格)
※記載価格は編集部調べによるものです。
ロボット掃除機もいろいろ種類がありますが、選ぶポイントは、住まいのスタイル。フローリングとカーペットやラグマットなどが組み合わさっている場合は、吸引掃除と水拭き両方できるタイプがおすすめ。中でもこの製品は床のタイプを識別するので、フローリングに敷物を敷いている場合でもちゃんと認識してモップパッドを本体天面にリフトアップし、掃除を続けてくれるので、ほったらかしでOKです。また、コードやペットの排泄物なども認識して回避する賢さです。
Roborock(ロボロック)
Q7 Max
¥98,780(税込/オープン価格・実勢価格)
※記載価格は編集部調べによるものです。
この製品は、アルゴリズムとレーザーセンサーによって部屋の環境を学習。また、センサーがカーペットの有無や隙間の高さ、家具や壁までの距離なども検知します。アプリと連動して掃除したい部屋を選択したり、吸引力や水拭きの水量も設定できるのでほったらかしでも隅々まできれいに。進入禁止エリアも設定できるので掃除のために片付ける手間も省けます。
Panasonic(パナソニック)
卓上型食器洗い乾燥機 NP-TH4
¥88,110(税込/オープン価格・実勢価格)
※記載価格は編集部調べによるものです。
食洗機に関しては撤退しているメーカーさんも多い中で、年々改良を重ねているのがパナソニックで、使い勝手が抜群です。いいなと思うのは汚れ落ちもそうなんですけど、食器が入れやすいこと。あとは省スペースで扉の開き方も場所を取らない工夫がされています。ほったらかしでも調理器具まですっきり洗ってくれるってありがたいですよね。
※設置イメージ写真はNP-TZ300(外形寸法は同じ)です。
TOSHIBA(東芝)
ZABOON TW-127XP2(T)ボルドーブラウン
¥320,000(税込/オープン価格・実勢価格)
※記載価格は編集部調べによるものです。
ドラム式洗濯機は、シーズンごとに新製品を各メーカーさんから借りて5台くらい試しています。汚れ落ちはもちろんなんですけど、私が重要視するのは音。この製品は音が静かなので小さなお子さまがいるご家庭などにもおすすめ。それと製品によってはシワが多くてアイロンがけが必須の場合もあるんですけど、この製品はシワが少ないので普段着であればアイロンなしでも問題なく着ることができます。
MITSUBISHI ELECTRIC(三菱電機)
MJ-M120TX-W 衣類乾燥除湿機 コンプレッサー方式 SARARI(サラリ)
¥56,650(税込/オープン価格・実勢価格)
※記載価格は編集部調べによるものです。
洗濯物を部屋干しする際に、除湿機を使うと湿気が溜まりにくく、素早く乾かせます。しかもこのタイプは、乾き残りをピンポイントで見つけて乾かす優れもの。湿気対策にもおすすめで、びっくりするくらい水が溜まります。湿気が多いと壁紙なども早く傷んだりするので除湿乾燥はおすすめです。お風呂場に干す場合でも、この製品を使うと早く乾きますよ。カビや臭いの予防になる点もいいですよね。
家電プロレビュアー・石井和美さんが、より見応えのあるレビューを読者にお届けするため、レビューハウス「家電ラボ」を開設。白物家電をレビューするには事務所タイプではなく、一般家庭と同じ環境に揃えないと厳しいとの思いから、いろいろ試せる広いスペースを選択したそうです。
家電ラボ :https://kaden-blog.net/
PROFILE
石井 和美さん
(いしいかずみ)
フリーライター
家電プロレビュアー
白物家電や日用品などを中心に製品レビューを得意としています。レビュー歴15年以上。茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設。冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っています。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
PROFILE
石井 和美さん
(いしいかずみ)
フリーライター
家電プロレビュアー
白物家電や日用品などを中心に製品レビューを得意としています。レビュー歴15年以上。茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設。冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っています。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。